トライアスリートには欠かせないサプリメント。最近では需要が高まり、様々な種類のサプリメントが販売されています。ここでは、サプリメントの種類ごとに特徴などを紹介していくので、興味がある人は参考にしてみてください。
サプリメントとは、英語の「supplement」に由来するもので、本来であれば「補足、補助する」という意味なのですが、一般的には足りていない必要な栄養素を積極的に摂取するための食品のことを言い、「栄養強化食品」や「栄養補助食品」といった言い方をされることもあります。
メリットとしては、私たちが普段、口にする食材の中にはごく微量しか含まれていない栄養素でもサプリメントというかたちで口にすることで簡単に大量摂取することができる点や、加熱などの調理過程で失われてしまう栄養素であってもサプリメントであれば気にすることなく摂取できる点、錠剤やカプセル状、飲料といった形で提供していることが多く、持ち運びが便利で時間や場所を問わずに手軽に摂取できることなどが挙げられます。ただし、中には大量に摂取しすぎてしまうことで健康被害などの副作用が起きてしまう可能性があるので注意が必要。基本的には、バランスのよい食事で栄養を補給しながら、足りない部分をサプリメントで補うというのが理想的だと言えます。
トライアスリートの場合だと、一般的な人に比べて全体的に必要となる栄養素が多いため、外出先の食事では、バランスのとれた食事をとるのが困難なケースもあります。また、自分の体の特徴から、重点的に補っておきたい栄養素があるということも考えられます。このような場合にサプリメントは役立つので、パフォーマンスの向上やトライアスロンに最適な体づくりのために上手く活用するようにしましょう。
プロテインは、一般的にたんぱく質を集めたサプリメントの総称として使われることが多く、形状はパウダー状のものが主流となっています。プロテインの原材料には主に、動物性たんぱく質の牛乳と植物性たんぱく質の大豆が原料として使われ、牛乳からはホエイプロテインとカゼインプロテイン、大豆からは大豆プロテイン(ソイプロテイン)が作られます。
牛乳に含まれるたんぱく質のうち、20%がホエイプロテインで残りの80%がカゼインプロテインとなっています。中でもホエイプロテインは、吸収速度が速く筋力アップに欠かせない「BCAA」という成分を多く含んでいるため、トレーニング後の筋繊維のすばやい修復に有効。筋力アップを目指す人には欠かせないプロテインだと言えます。身近なものだと、ヨーグルトの上澄み液がホエイプロテインにあたります。
一方、大豆プロテインは、コレステロールや中性脂肪を低下させる働きがあるのが特徴。さらに大豆たんぱくには脂肪燃焼効果があるため、ダイエットや減量が必要なトライアスリートにはとても適したプロテインだと言えます。
これに加え、最近、注目を集めているのが「HMBサプリ」と呼ばれるものです。HMBとは、アミノ酸の一種であるロイシンが体の中で代謝された時にできる物質。筋肉におけるたんぱく質の合成促進と分解を抑制する作用があることで有名です。そのため、ビルドアップには必要不可欠な成分ですが、HMBの生成量のわずか5%となっているため、ロイシンを摂取して生成するよりも直接、HMBを摂取する方法が注目されています。
スポーツ飲料水に含まれていることが多く普段、耳にすることの多いアミノ酸ですが、どのようなものなのでしょうか。アミノ酸は簡単に言うと、人間の体の中にあるたんぱく質のこと。このたんぱく質はアミノ酸がいくつもつながって出来ているものなのです。
では、アミノ酸が原料となっているたんぱく質はどのような働きをしているのでしょうか。たんぱく質は、人間の体を作っているだけではなく、様々なホルモンや酵素、抗体となって体を維持・調節したり、エネルギーとなり体を動かす源となっており、言い換えるとアミノ酸は人間の命の元だと言えます。
たんぱく質を作る以外にもアミノ酸には様々な機能を持っています。運動面で見ると、アミノ酸を上手く活用することで持久力向上や疲労回復、筋肉痛の軽減といった効果があることが知られています。
トライアスリートをはじめとするスポーツ選手には欠かすことのできないビタミン。サプリメントでビタミンを摂取している人も少なくありません。ビタミンは、体内での機能調節をサポートする役割があり、直接的に体の構成する成分とはなりませんが、なくてはならない存在であることは確かです。特にトライアスリートにとっては一般の人よりも重要な役割を果たしています。それは、ビタミンが一般人より遥かに多く消費するエネルギーを作る過程で必要であることや、運動により壊れた組織の再生・増強の際に必要でること、運動によって発生した物質を除去する際に必要であることなどが挙げられます。
ただし、ビタミンといっても様々な種類があります。ではどのビタミンが必要なのか見ていきましょう。
まず外せないのがビタミンB1。これは、運動をする際にメインのエネルギー源となる糖質をエネルギーとして利用するために必要で、これが不足してしまうとエネルギー変換が十分に行われず、疲れやすくなったり、神経系の異常、酸素摂取量の低下などが懸念されます。
続いてビタミンB2。これは、有酸素運動においてエネルギーとして活用される資質の代謝に大きく関わってきます。皮膚の再生や皮脂の分泌などに関係しており、不足してしまうと細胞の再生が上手く行われず、資質の代謝が悪くなったり炎症の原因となるので注意が必要です。
エナジー系のサプリメントとして、エナジーバーやエナジージェル、エナジードリンクなどがあります。
エナジーバーは、少しの量でエネルギー補給をすることができる栄養補助食品のことで、代表的なものとしてカロリーメイトやSOYJOY、1本満足バーなどが挙げられます。栄養バランスが考えられていて、簡単に満腹感を得ることができます。
エナジージェルは、その名の通り、ジェル状の栄養補助食品で、ウィダー㏌ゼリーやピットインなどの商品があります。CMでチャージする時間が短いことを売りにしているように、早ければたったの十数秒で飲み干すことができ、ジェル状なので飲みやすいのがポイントです。
エナジードリンクは、最近、コンビニなどでも見かけることが多いレッドブルやモンスターエナジーといった飲料水のこと。医薬部外品である栄養ドリンクにはタウリンが含まれている一方、エナジードリンクは清涼飲料水として販売されているため、合成タウリンを使用することができず、代用成分としてアルギニンが含まれています。
こちらは、体脂肪の分解や燃焼をサポートする成分として、CLA(共役リノール酸)といった成分が含まれています。トレーニングで筋肉を増やしながら極限まで脂肪の量を落としたいトライアスリートにおすすめです。
こちらのサプリメントは医薬品とは違い、スポーツ選手の外傷や障害などの予防に有効であると実証された科学的根拠が乏しいのが現状。形状としては、錠剤やパウダーなどのものがありますが、形状の違いによって吸収率が異なるといった科学的根拠も認められていません。
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