トライアスロンは体力が必要なスポーツといわれます。しかしトライアスロンを始めるうえでの障壁はそれだけではありません。トライアスロンではスイムとバイク、ランそれぞれの用品が必要のため、お金がかかります。また、用品費に加えて大会へのエントリーフィーや遠征費、補給食費用などもかかるでしょう。なかでも特に費用がかさむのがバイクです。バイクはお金をかけようとすれば、いくらでもかけられる種目です。トライアスロンにおいて特に大きな割合を占めるバイクを、中古で購入することはできるのでしょうか。
トライアスロンのバイク種目では必ずバイクと、バイクシューズ、ヘルメットが必要です。バイクシューズやヘルメットはピンからキリまでありますが、数万円程度が目安で、グローブやサングラスでも数万円かかります。
バイク種目のなかで最もお金がかかるのがバイクです。30万から40万円程度の製品が一般的ですが、軽いカーボン素材の自転車はさらに高くなります。バイクは決して安いものではないため、トライアスロンを始めたいという人がいても、すぐにバイクを購入できず、お金が貯まるまで待たなければいけない人もいるでしょう。
トライアスロンに使われるバイクは一般的にTTバイクとロードバイクに分かれます。TTバイクとは個人のタイムトライアルに使われるバイクで、空気抵抗が少なくスピードを出すことに特化したバイクです。もう一方のロードバイクはヒルクライムにも対応できるバイクです。これらの自転車は競技用だけでなく趣味の自転車として購入されることも多いため中古品が多く、オークションサイトやフリーマーケットでも購入することができます。
トライアスロンに使われる自転車は新品で購入すれば3、40万円はかかります。しかし、中古を探せば10万円ほどの価格で出品されていることがあるのです。
自転車は身長や体格によってサイズが違います。
特にインターネットで買う場合は実際に乗車して試せないので、サイズをしっかり確認しましょう。サイズは、ホイールサイズとトップチューブの長さを参考にしてください。もしも2台目の購入であれば、自分のライディングポジションから欲しいサイズを割り出しましょう。
オークションなどでトライアスロン用自転車として出品されていたとしても、本当にトライアスロンに使用できるかどうかは自分で判断しなければいけません。その際に確認していただきたいのが変速機の有無です。オークションではブレーキが付いていても変速機が付いていない自転車も出品されています。トライアスロンでは変速機は必須といってもよい重要な装備なので、必ず確認しましょう。
自転車は使い方、保存状態によって全く価格が違います。新品同然のものが出品されていることもあれば、整備不良の自転車が出品されていることもあるでしょう。塗装など見た目は汚れていてもフレームやホイール自体に問題がなければ使用可能です。また走行距離がわかる場合はそれも参考にしてください。
オークションサイト等で、個人が出品しているものは、小さなパーツの有無や破損などに気が付かないままに販売されていることがあります。特に実車を確認できないネット上で中古バイクを安全に購入したいのであれば、個人が出品しているバイクではなく、中古専門店が出品しているものを選びましょう。
トライアスロンのバイクは30キロ以上の速度で走行することもあり、ちょっとしたパーツのトラブルでも大惨事につながりかねません。中古で自転車を購入するという場合は、自分でメンテナンスなどの安全管理が万全にできるかを考えましょう。
自転車のメンテナンスに自信がない場合は、自転車専門店で新車を購入するようにおすすめします。専門家のアドバイスで自分に合ったサイズの自転車を購入することができるうえ、メンテナンスも任せられます。自転車は買って終わりではなく、長く付き合っていく仲間です。安全にトライアスロンを続けるためにも自分に合った購入手段を選びましょう。
