ロードバイクの初心者にとっては、休日にロードバイクに乗ること自体がワクワクするイベント。ところが、少しずつロードバイクのベテランになっていくと、どこか遠方に行き、現地で自転車を走らせてみたいと思うものです。たとえば新緑の季節、爽やかな風を感じながら、初めて行く峠を走らせている自分を想像してください。とても気持ちいいでしょうね。
ここでは、ライダーたちのそんな夢を叶えてくれる必須のツールとして、ロードバイクの車載キャリアをご紹介します。車に自転車を積んでしまえば、遠方であろうがどこであろうが、簡単に現地入りが可能。爽快な自転車ライフを満喫することができますよ。
ロードバイクの車載キャリアを大きく分けると、「ルーフマウントタイプ」、「リアドアマウントタイプ」、「インドアマウントタイプ」、「トウバーマウントタイプ」の4種類があります。以下、それぞれの特徴をご紹介しますので、キャリア選びの参考にしてください。
車の屋根の上にベースキャリアを装着し、このベースキャリアに自転車を固定するタイプ。ロードバイクの運搬方法としては、もっとも一般的なタイプと言われています。タイプにより、1台だけではなく複数台の自転車を運ぶことも可能。
なお、ルーフマウントタイプのキャリアには、自転車をそのまま固定できるタイプと前輪を取り外して固定するタイプの2種類があります。前者は自転車の積み込みが簡単で、後者は自転車の重心に安定感が生まれます。どちらかをお好みで選びましょう。
高架下を通す際、立体駐車場を使用する際など、ルーフに自転車を積んでいることを忘れないようにしてください。小さなトンネルを通過する際にも注意が必要です。
車のリアゲートやバックドアにキャリアを装着し、このキャリアに自転車を固定するタイプ。ルーフマウントタイプとは異なりキャリアの位置が低いので、その分、自転車の積載が容易です。車体後部に張り付くようにして自転車が積まれるため、車体が汚れにくいといったメリットもあります。
自転車の積載がとても簡単で人気のリアドアマウントタイプですが、自転車を搭載することでリアガラスの多くをふさぐ形になることを理解してください。
人により車の運転にはクセがありますが、バックミラー越しに見えるリアガラスの向こうの景色を、運転の際の重要な感覚基準にしている人もいます。そのような人においては、あまり向いていないタイプのキャリアかもしれません。
後続車に対してブレーキランプが明確に見えるかどうかも、商品選びの際の基準にしましょう。
後部座席を倒し、ラゲージルームを広くして、そのまま車内に自転車を積載するという方法もあります。すべての車で対応できる方法ではなく、あくまでもラゲージルームを広く確保できる車に限定した方法です。
積載するときのコツは、自転車のハンドルをハッチ側に向けること。これにより、出し入れが楽になります。
なお、自転車を2台積載するときには、ハッチ側にハンドルを向けた自転車と、運転席側にハンドルを向けた自転車を、重ねるようにセッティングします。また、自転車を車内で固定させる装置(カーゴタイプ)もあるので、あわせて検討してみましょう。
2台の自転車を重ねて積載すると、車の揺れなどの影響で、自転車の車体に傷が付く恐れがあります。間に毛布や段ボールなどをはさんで、傷を予防するようにしましょう。
もとより後部座席を倒す都合、乗車できる人数が少なくなることも考慮してください。
車の後部に付いている牽引装置に積載キャリアを取り付け、このキャリアに自転車を積むタイプ。リアドアマウントタイプと同様に、キャリアの位置が低くなるため、自転車の積載を楽に行うことができるというメリットがあります。また、車の背面に隠れる形になるので、自転車が汚れにくくなることもメリットでしょう。
リアドアマウントタイプと同じように、リアガラスの多くをふさぐ形になります。ブレーキランプを邪魔する可能性もあるので、商品を購入する際には、安全性の視点から様々なチェックを行いましょう。装置自体、やや高額になる点も承知しておいてください。
以上、ロードバイクの車載キャリアの種類や特徴、注意点などについて解説しました。自分に合ったキャリアは見つかりましたか?
ロードバイカーたちにとって、車載キャリアのことを考えていると、ドキドキワクワクして仕方がありませんよね。見知らぬ土地の見知らぬ峠で、心地良い風を全身に浴びながら自転車を走らせる姿をイメージすると、たまらなく幸せな気分になってきます。
これらの夢は、車載キャリアさえ搭載してしまえば、すぐにでも実現する簡単な夢。ぜひ一刻も早く、キャリア選びを具体化させていきましょう。
商品を選ぶときには、安全運転が可能かどうかを第一に考えてください。自分の車にしっかりと固定できるかどうか、ブレーキランプがきちんと見えるかどうか等、後続車などへの安全性の配慮もしっかりと考慮して商品選びをしましょう。