世界中で人気を集める有名ブランドのロードバイクやクロスバイク、マウンテンバイク、ミニベロなどの完成車はもちろん、最新モデルのヘルメットやウェアなどの自転車関連グッズ、さらに世界中で新たなムーブメントが巻き起こっている「e-BIKE(電動アシスト自転車)」や一品もののハンドメイド自転車など、この会場でしか見られないモノが盛りだくさんの日本最大のスポーツ自転車フェスティバル「サイクルモードインターナショナル2019」が11月2~4日までの3日間、千葉の幕張メッセで開催されました。自転車メーカーや自転車関連のパーツメーカーが合わせて197団体、402ブランドが出展。海外からの出展も49社となるなど、例年よりもスケールアップしていました。会場には、902台の自転車が集まり、400台以上の試乗車も準備。最新モデルの自転車の試乗が行われたほか、各種パーツの展示などが行われ、セミナーやトークショーといった各種イベントも大盛況でした。
そこで今回は、こちらのイベントの様子をレポートしていきます。来年、参加を考えている人は、どのようなことが行われているのかなど、会場の雰囲気を知るための参考にしてみてください。
今年のイベントのテーマは、「『ソトアソビ』で広がる“自転車の世界”を体感できる3日間」。マウンテンバイクやグラベルロードといったオフロードバイクを試乗できる「オフロードバイクエリア」と、キャンプ道具を自転車に積んで旅とキャンプを両方、楽しむ新スタイル「アウトドアMixエリア」を新設し、自転車を使った新しいアウトドアスタイルを提案するという試みが行われました。
会場の中でも特に目の付くシマノのブースでは「グラベル/アドベンチャーコーナー」を新設。今年、登場したばかりの「SHIMANO GRX」シリーズをメインに、アウトドアフィールドを想定したバイクパッキング仕様の自転車などが数多く展示されました。この他にも、自転車における様々なライディングスタイルやシーンに合わせてアイテムを紹介。ロードバイクコーナーでは、レースからツーリング、街乗りまで幅広いシーンに対応したラインナップが展示され、たくさんの来場者の関心を引いていました。
日本最大の展示試乗会ということもあり、最先端のレーシングバイクから急速な普及の兆しを見せるグラベルロードや電動スポーツアシスト自転車"E-BIKE"、さらには自転車旅へ出かける人へ向けた旅行先やスタイルの提案など、自転車ライフを楽しむために必要な様々なブースが出展しました。
プレミアムなレーシングブランドのブースには、最新モデルやプロ選手の実車が展示されたり、選手や著名人のトークショーが開かれたりしたほか、日本国内のマーケットを視察するため、海外ブランドの首脳陣や豪華ゲストが来場しました。代表的なところで言うと、ピナレロブースにファウスト・ピナレロ氏、デローザブースにはクリスティアーノ・デローザ氏がそれぞれ登場。他にも各社のスタッフが来日しており、製品の開発裏話を直接、聞くこともできました。
スポーティーなレーシングブランドが変わらず魅力的な展示を続ける一方、年々、勢力を増しているのがE-BIKEエリア。会場の1/4ほどがE-BIKEに関連するブースが占めているというイメージでした。昨年までは、シティユースに向けたクロスバイクタイプのものが多数を占めていましたが、今年からは本格的なオフロードライド向けのE-MTBが各社から発表。この他にも、スマートなルックスのE-ロードもお目見えするなど、E-BIKE旋風はとどまるところを知りません。
E-BIKEと並んで、サイクルモードのトレンドの1つとなっていたのが、オフロードバイク。幕張クロスが併催されていることもあって、元々、シクロクロスやMTBといったジャンルとの親和性も高いイベントでしたが、今年は更にその流れが加速しているように感じました。この大きなきっかけとなったのは、グラベルロードの隆盛だと言えます。今年、初開催となったグラインデューロジャパンの成功もあって、一躍、注目度がアップしているカテゴリーにまつわる展示が目立つ印象。中でも、10年以上のブランクを経て、アメリカンブランドの雄として知られる、キャノンデールがブース出展を復活させているのも大きなニュースでした。
いかがだったでしょうか?次回は、2020年3月7、8日の両日、大阪の万博記念公園を会場に「CYCLE MODE RIDE OSAKA 2020」が開催予定です。トライアスロンをきっかけにロードバイクや自転車に興味を持ったという人はぜひ参加してみてくださいね。