2020年の東京オリンピックの正式種目として行われる予定で、スイム会場の水質問題が話題にもなったトライアスロン。スイム、バイク、ランの3種目で行われるということは知っていても、それ以外の細かい部分のルールを知らないという人も多いのではないでしょうか?そこで今回は、トライアスロンのルールの中でも罰則規定、つまり、これをしてしまうと失格やペナルティを与えられてしまうというケースを紹介していきます。興味がある人は参考にしてみてください。
国内で開催されるトライアスロンの大会は、公益社団法人日本トライアスロン連合(JTU)が発行するルールブックの内容にしたがっていますが、このJTUのルールブックは国際トライアスロン連合(ITU)のルールに準拠しているものです。ITUのルールは、毎年のように改定がされているようですが、国際大会への出場を目指すような本格的にやる人以外は、それほど気にする必要はありません。大きな変更があった場合は事前に連絡があるはずなので安心です。
最近、話題になったのが2019年8月、東京五輪に向けたテスト大会で発生したのが手つなぎによるゴール。オリンピッククオリフィケーションイベント女子の部で、世界ランキング2位のジェシカ・リアマンス選手と英国のジョージア・テイラーブラウン選手が一進一退のレースを繰り広げ、最後のゴール直前で2人は手をつなぎ笑顔でゴールしました。ところがトライアスロンでは「意図的に一緒にフィニッシュすることは禁止」というルールがあり、これを適用。2人は失格となってしまいました。
コーチや応援をしている人が特定の選手を伴走したり、拡声器などを使って他の選手とのタイム差などを教えるという行為は個人的援助に該当します。拡声器を使わずに普通に沿道から知らせるのであれば大丈夫かも知れませんが、念のため事前にチェックしておきましょう。また、選手が脱水症状で倒れてしまったり、ケガをしてレースを続けられなくなったなど緊急時のサポートは個人的な援助にはならないため、遠慮なく助けることをおすすめします。
トライアスロンのウェアには胸の部分が開く前開きファスナーと背中の部分が開く後開きファスナーのものとがありますが、オリンピックディスタンス以下の大会で前開きファスナーが禁止になっています。選手が暑い時などにファスナーを開いて体温を調節するというケースが見受けられ、その行為が「胸部がはだけてしまうのは見苦しい」ということで2013年から禁止になったのです。前開きタイプのウェアしか持っていない人は大会に出られないのかと言えば、決してそうではありません。実際には、前開きのものであってもレース中にファスナーを下げなければOKというローカルルールを設定しているケースがほとんどです。ですが、これから新しくウェアを購入しようと考えている人は前開きのウェアは避けるようにしましょう。
安全面から体温の維持や体を浮かせるサポート機能があるウェットスーツの着用を義務付けたり推奨したりしている大会がほとんどです。日本選手権のエリート大会で水温が一定以上になると逆に着用が禁止となるケースが一部でありますが、それ以外のレースであればウェットスーツの着用は必須だと考えておいて間違いありません。初心者の人やリレー種目に参加している人の中にはサーフィン用のウェットスーツを着用していることもあるようですが、かなり泳ぎにくくなってしまうのであまりおすすめはできません。
そこまでウェットスーツにこだわる必要はあるの?と思う人がいるかもしれませんが、トライアスロンでの死亡事故のほとんどがスイム中に発生しています。自分の命を守るためにもきちんとウェットスーツを着用するようにしましょう。
トランジションとは、種目の切り替えのこと。トライアスロンにおける第4の競技とも言われています。トランジションを行うトランジションエリアではバイクに乗るのは禁止。また、自分の道具は指定された場所に置かなくてはなりません。さらにトランジションエリアに選手以外の人が入るのも禁止されています。
上記のルールなどを違反してしまうとペナルティが与えられます。一般的なのは、タイムペナルティ。トランジションエリアなどにペナルティボックスというスペースが設けられ、ペナルティを科せられた選手は、一定時間、そこで待機していなくてはなりません。また、同じコースを周回するレースの場合、周回数を間違えて少なく終わってしまった場合は失格となるので注意しましょう。
いかがだったでしょうか?トライアスロンのルールを守ることができるよう、他のルールもきちんと学んでからレースに出場するようにしましょう。
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