2020年2月、自転車メーカーであるスペシャライズドがロードバイク型のe-bikeを国内向けに発表して以来、大きな注目を集めているe-bike市場。この記事では、今こそ乗りたいe-bikeとはどのような特徴を持つ自転車なのか、そしてe-bikeの活用方法などについてご紹介します。
まず、「e-bikeって何?」という方もいるでしょう。簡単にいうと、「スポーツタイプの電動自転車」のことですが、e-bikeの始まりは、2010年にドイツのボッシュが欧州市場に参入したことがきっかけで誕生した、とされています。このように、その歴史はまだ短いため、初めて聞いた、という方がいても不思議ではありません。
では、e-bikeとはどんなものなのかを知るために、特徴をいくつかご紹介します。
まず大きな特徴として挙げられるのが、「長い距離でも楽々走れる」という点でしょう。電動自転車なので、辛い時にはしっかりとサポートしてくれます。e-bikeは1回の充電で100kmを走ることが可能。これまで通常のロードバイクではあまり長い距離を走れなかったという人でも、e-bikeを導入することによって長い距離にチャレンジすることが可能になります。
また、ロードバイクで誰かと一緒に走りたいけれど、体力に自信がなくついていけるだろうか…という不安も無用。例えばカップルでロードバイクに乗っていると、男性が女性の体力に合わせがちですが、e-bikeであればその体力差をカバーしてくれます。さまざまな年代でライドを楽しめるようになるのも、e-bikeを導入する大きなメリットです。
近年、ロードバイクでキャンプを楽しむ人も増えてきました。しかし、移動のことを考えると極力荷物は減らすのが基本。持って行きたいけれど泣く泣く諦める…ということもありましたが、e-bikeであれば重い荷物も楽々運ぶことができます。
また、ロングライドの途中で何か買い物をしても運ぶことができますので、ロードバイクの楽しみがグンと広がります。
上り坂が苦手な人にも、e-bikeは非常におすすめ。これまでは諦めていた上り坂でも強力にアシストしてくれるので、ロードバイクにまたがったまま上ることができるでしょう。厳しい上り坂にもチャレンジできるようになる点もe-bikeのメリットといえます。
しかし、これまでの電動アシスト自転車とは何が違うのか、と感じる方もいるかもしれません。ここでは、従来の電動アシスト自転車とe-bikeの違いについて簡単にご紹介していきます。
e-bikeは、常にアシストをするというわけではなく「こぎはじめ」や「坂道」といった、力が必要となる場面でサポートしてくれるものです。そのため非常に効率的。ただし、いきなりグイッとスピードが出るというわけではなく、自然なこぎ出しになるので安心。
e-bikeは、これまでのスポーツバイクと同じ設計を実現している点も特徴です。これは、ダウンチューブ部分にバッテリーを設置しているという設計であるため。従来のスポーツバイクと同じ乗り心地となっているため、これまでロードバイクを乗っていた人も違和感なくe-bikeに乗り換えることができます。
万が一、バッテリーが切れてしまった場合でも変速機能が使えるため、車体の重さはあるものの通常通り乗ることができるでしょう。
反面、電動アシスト自転車は20km以下のゆったりとした走りを想定して作られているものです。街中で走ることが想定されていることから、スポーツタイプのe-bikeのようなキビキビとした走りをすることはできません。また、多くの電動アシスト自転車の場合は、バッテリーがサドル下のパイプと後輪の間に装着されていますので、自転車の全長が長くなってしまう、という面もあります。
話題のe-bikeについて紹介してきました。ロードバイク初心者の方や、体力に自信がない方でも他の人とのライドを楽しめたり、急な坂道にもチャレンジできたり、多くのメリットがあるe-bike。これからロードバイクの購入を検討している方は、ぜひ一度どのようなものか実物を見てみると良いでしょう。あなたのロードバイクライフをさらに楽しくしてくれるかもしれません。