「フレームの魔術師」の愛称で知られるジム・フェルト氏が立ち上げたことで知られる、ドイツのスポーツバイクブランド「フェルト」。そのフェルトの中でも人気の高いエアロロードシリーズ「AR」から6年ぶりに新型が登場し、ロードレーサーたちの間でも話題となりました。
そこで今回は、この新型ARについて紹介していきます。製品の特徴はもちろん、フェルトとはどんなブランドなのかも合わせて解説していくので、興味がある人は参考にしてみてください。
フェルト(FERT)は、1991年にドイツで誕生したロードバイクブランドの1つ。1980年代、モトクロスのメカニックとして活躍していたジム・フェルトが当時のスーパースター、ジョニー・オメーラのためにトライアスロンバイクを設計したのがフェルトの始まりとされています。
このトライアスロンバイクを設計したことをきっかけに、ジム・フェルトは名声をどんどんと高め、チューブメーカーのイーストン(EASTON)社にまで伝わり、EASTONブランドのチューブの開発を依頼されるようになったのです。カーボン、アルミ、チタンといった素材を独自の理論で配合したフェルトのチューブは、GT、トレック、スペシャライズドなど名だたるロードバイクブランドに採用されるようになりました。
その後も独自の理論によりアスリートの能力を極限まで引き出すフレームを開発し続けるフェルトは、ツール・ド・フランス、世界選手権、五輪、アイアンマンで数多くの勝利を獲得。世界で最も尊敬されるレーシングブランドの1つにまで成長しました。
近年では、フレームにカーボンを使用した自転車を作り、20万円以下という驚きの価格の「F5C」まで、カーボンバイクの開発を行っています。最先端の科学を積極的に取り入れ、常に進化し続けているブランドです。
いかがだったでしょうか?これまでになかったような特長が目白押しの新型AR。快適な乗り心地で記録の更新が期待できるかもしれません。2020年3月から店頭での試乗会が開催されるので、興味がある人は行ってみてはいかがでしょうか。