トライアスロンは水泳と自転車、長距離走が必要になる過酷な競技です。これから始める人に最適な種目としてハーフディディスタンスが挙げられます。ここでは初心者の目標としてもおすすめのハーフディスタンスについてまとめました。
トライアスロンは距離によって競技が分かれています。トライアスロンの距離は、それぞれ名称がつけられていますが、各名称にはっきりと距離が決まっているわけではありません。目安としてはスプリントで20~30km、ショートで40~65km、ミドルで80~130km、ロングで200km前後が目安とされています。
アイアンマンの距離はスイムが3.8kmでバイクが180kmとなっており、ラン42kmと合わせると、トータル226kmを走破します。競技中は休憩を取らずに16時間で完走することが求められる過酷な内容となっています。そのためいきなりアイアンマンを目指すのではなく、距離の短いものから始めるようにしましょう。
ハーフディスタンスは、その名前からもわかるようにアイアンマンの半分の距離を走るレースです。スイム1.9km・バイク90km・ラン21.1kmが基準です。
トライアスロンの距離はそのレースや国によっても違います。トライアスロンは国内外で多くの大会が開催されるため、距離の設定もさまざまです。これはコース設定や競技時間の兼ね合いもあるでしょう。
また、トライアスロンはシドニーオリンピックから晴れて正式種目となりました。オリンピックでは、合計51.5kmのショートディスタンスでおこなわれ、オリンピック以降この距離をオリンピックディスタンスと呼ぶようになりました。
アイアンマンを目指すとしてもいきなりの無理は禁物です。まずはハーフディディスタンスやオリンピックディスタンスの完走を目指しましょう。
ハーフディスタンスはトライアスロンを経験したことがある中級者であれば比較的簡単に完走できる距離です。トップ選手であれば4時間台前半でゴールできます。一般人であれば5~7時間での完走を目標にすると良いでしょう。
トライアスロン初心者がまず挑戦すべきなのはオリンピックディスタンスです。これはハーフの半分よりも短くなっています。初心者におすすめのオリンピックディスタンスは何よりも完走して感覚をつかむことが肝要とされます。トップ選手であれば2時間弱で完走しますが、初心者の場合は3~4時間での完走をまずは目指しましょう。
国内でもトライアスロンの大会は多く開催されています。特に知多半島で行われるアイアンマン70.3レースは有名です。このレースではアワードパーティーもおこなわれ、日本中のアイアンマンを志す人々が一堂に集います。参加者以外にも十分楽しめる内容なので、レースの雰囲気を知りたい方にもおすすめです。
トライアスロン大会の魅力は競技内容だけではありません。景観が豊かで自然を感じられる大会は毎年心待ちにしているファンも多いでしょう。トライアスロンを始めるのであれば、まずは出場したい大会を決めてそれを目標に練習に励みましょう。
トライアスロンは決してスポーツ万能の人やスタミナに自信がある人だけのためにあるスポーツではありません。トライアスロンのハーフディスタンスはアイアンマンを目指すステップとしても最適です。まずはオリンピックディスタンスで感覚をつかんで、次のステップとしてハーフディスタンスを目指しましょう。