氷上トライアスロンというユニークな競技が行われているのをみなさんはご存知でしょうか?長野県の南佐久郡小海町という人口が5000人にも満たない小さな町で30年以上前から実際に行われている競技なのです。
通常のトライアスロンは、スイム、バイク、ランの3種目で開催されるのですが、氷の上だとどのような種目が行われるの?と思う人もいると思います。そこで今回は、この氷上トライアスロンについてご紹介。行われる種目だけでなく、この大会ならではの特徴などを分かりやすく紹介していくので、興味がある人は参考にしてみてください。
氷上トライアスロンは、2020年大会で31回目を迎える小海町の冬の風物詩。マイナス15度の極寒の地で体力の限界に挑む国内唯一の冬のトライアスロン大会として知られています。過酷な状況で行われるため、その厳しさは本家のトライアスロンにも引けを取らないというほどです。
回数を重ねるごとに、知名度はどんどんと上がり、31回大会には、個人部門に75名、2~3人がチームを組んで出場するリレー部門には、26組が出場。中には、北海道や大阪といった遠方からはるばる参加する選手がいました。
個人の部では、73名が完走し、優勝したのは、藤田耕己さん(27)。1時間48分26秒のタイムで、最初のスキーからトップを譲ることなく、優勝を決めました。一方、リレーの部では、伊那市伊那中学校の同級生コンビ、武田英太さん(32)と伊藤洸介さん(31)が優勝。3歳の息子さんがいる武田さんは「いつかは家族で出場したい」と話していたそうです。
種目はスラロームスキー、ランニング、スケートの3種目で開催。スラロームスキーが3km、ランニングが16km、スケートが10kmで行われます。
最初は、スキー場の「小海リエックススキーバレー」を出発。こちらのスキー場は、お菓子店として有名な「シャトレーゼ」が贈る本格ファミリーリゾートで、上級者も納得のダウンヒルコースを持つ本格スキー場として知られています。オリジナルスイーツや本格コース料理など多彩な食事メニューを楽しめるこだわりのレストランなどちょっと贅沢なスノーライフを満喫できる長野県でも屈指の人気を誇るスキー場です。
このスキー場のコースを3kmほど滑走したら、次はランニングです。16kmのコースを走ってゴールにあるスケートリンク「松原湖高原スケートセンター」を目指します。松原湖高原スケートセンターに着いたら、最終種目のスケートを開始。1周400mのリンクを25周すればゴールとなります。
スケート会場の松原湖高原スケートセンターは、1週400mの公認リンクのほか、トレーニングセンターが完備されており、スケート合宿に最適の屋外スケートリンク。周辺では、四季を通じて様々な釣りが楽しめるほか、湖の周りは遊歩道が整備されているので自然の中をゆっくりと散策することが出来ます。また、近くには、日帰り温泉施設「八峰の湯」があり、源泉かけ流しの温泉とレストランでは軽食から地元グルメまで楽しめるおすすめスポットです。
いかがだったでしょうか?マイナス15度という過酷な環境で行われるレースなので、大変かも知れませんが、周りには温泉やレストランなど、ここでしか味わうことのできない体験ができるかもしれません。トライアスロンで鍛えた体力でどこまでやれるか一度、挑戦してみてはどうですか?