卓球のTリーグに所属している琉球アスティーダとともに、トライアスロン事業も運営している琉球アスティーダスポーツクラブが、トライアスロンショップを運営するなど日本の第一線でトライアスロンを普及発展させてきている「アスロニア」と業務提携を行うことを発表しました。これにより、トライアスロンスクールやレッスンイベント、大会運営などを協力して行うことができるようになりました。
今回は、アスロニアや琉球アスティーダについて紹介するのはもちろん、トライアスリートのスポンサーとなっている企業について解説していきます。
「もっとトライアスロンを世の中に広めたい」。このような思いを胸に白戸太朗氏が設立した会社です。白戸太朗氏は、トライアスロン業界ではトップクラスに有名な人物の1人。中央大学在学中にトライアスロンを始め、1989年に同大学を卒業後は、日本体育大学に学士入学し、プロのトライアスロン選手として活動しました。1990年から1995年にかけて国際トライアスロン連合が主催する世界トライアスロン選手権に出場するなどトライアスロンのパイオニアとして活躍したことでも知られています。
そんな白戸選手がトライアスロンの専門ショップ「アスロニア」を開いたのは、トライアスロンのグッズを販売しながら、どのように楽しめばよいか、どこですることができるのか、何が必要でどのような練習をすればよいのかといった直接、情報発信を行う場所が必要だと感じたからだそうです。
現在は、ショップの運営のみにとどまらず、オリジナルの商品開発やトライアスロンやアイアンマンレースの大会運営、全国各地に20校以上あるトライアスロンスクールの運営などを手掛けています。
沖縄県を本拠地とする卓球のクラブチーム「琉球アスティーダ」は、2018年秋に開幕した日本初の卓球プロリーグ、Tリーグに所属しているチームの1つ。チーム名のアスティーダは、未来を意味する「明日」と沖縄の方言で太陽を意味する「ていだ」を組み合わせた造語で、「未来を照らす太陽のようなチームになるように」との思いが込められています。リオデジャネイロオリンピックの男子団体で銀メダルを獲得した、吉村真晴選手が在籍していることでも有名です。
琉球アスティーダを運営する「琉球アスティーダスポーツクラブ」は、トライアスロン事業にも着手しており、より幅広く活動ができるようにと2019年10月からアスロニアと業務提携をすることにしました。これにより、トライアスロンスクールやレッスンなどのイベント、大会運営を共同で行うことができるようになったため、琉球アスティーダが独自に行ってきたトライアスロンスクールの質の向上や、沖縄県豊見城市で開催されている「とよさきトライアスロン」の大会の充実を目指しています。また、新たな取り組みとして、琉球アスティーダとアスロニアの共同企画として、ランニングセッションや合宿の開催なども企画されているようです。
59種類の栄養素を持つことで知られるミドリムシを活かした食品販売や化粧品販売などを行っているバイオベンチャーの株式会社ユーグレナでは、女子トライアスロン選手の高橋侑子さんと2019年6月からスポンサー契約を締結しました。
高橋侑子さんは、2018年のアジア競技会で優勝したほか、2019年5月に行われた世界トライアスロンシリーズ横浜大会では日本人選手の中でトップとなる4位入賞を果たすなど第一線で活躍。2020年の東京オリンピック出場が期待されている選手です。
株式会社ユーグレナでは、自社オリジナルのスポーツ用ゼリー飲料である「SPURT」を商品提供することでサポートすることを予定しています。
会員制の総合フィットネスクラブの運営を行っている株式会社東急スポーツオアシスは、トライアスロン選手として日本代表としても活躍している大谷遼太郎さんと業務委託契約を締結。2019年7月には、東急スポーツオアシス青山店で大谷選手から本格的なトレーニング方法などについて学ぶ「トライアスロンクラブ(TRYING)」が行われました。
大学時代には、駅伝の選手として箱根駅伝で華の2区を任されるなど活躍した大谷さんは、トヨタ紡織に就職にニューイヤー駅伝に3年連続で出場するなど華々しい成績を残した後トライアスロンに競技転向。現在もトップクラスの選手として活動を続けています。
ゴルフ場やホテル、保養所や社宅の運営といった事業のほかスポーツ・ウェルネス(健康増進)事業を展開しているリソルホールディングス株式会社では、2019年5月から特定非営利活動法人京葉インターナショナルスポーツ倶楽部に所属する上田藍さんと岸本新菜さんの活動をサポートしています。
上田さんは、2016年世界ランキング3位にランクインしたほか、ITUワールドカップ優勝8回など、日本のトライアスロン界をけん引する女子選手の1人。一方、岸本さんは、2018年に大学を卒業したばかりの若手選手ですが、社会人1年目で日本選手権3 位に入賞し、アジアU23 選手権では優勝をするなど将来性が期待される選手です。