地元東京で開催されるオリンピックイヤーを迎え、国内でも様々なスポーツイベントが催される中、オリンピックの種目でもあり、注目を集めているトライアスロンでは、国内最大級の規模を誇る「第36回全日本トライアスロン宮古島大会」が4月19日に開催。この大会に出場できる選手の抽選がこのほど行われ、1700名の出場者が決定しました。
そこで今回は、「第36回全日本トライアスロン宮古島大会」について紹介していきます。大会の概要はもちろん、選手の選考方法や主な招待選手などを分かりやすく解説していくので、興味がある人は参考にしてみてください
全日本トライアスロン宮古島大会は、毎年4月、沖縄県宮古島市で開催されています。1985年に開催された第1回大会は、スイム3km、バイク136km、ラン42.195kmで実施。出場選手は241名(男子224名、女子17名)中、完走者は220名でした。2014年の第30回大会では、内閣総理大臣杯が新設。沖縄県内で開催されるスポーツイベントとしては、初めてのことで注目を集めました。また、翌2015年の第31回大会からは、同年に開通したばかりの伊良部大橋を渡るルートがバイクのコースに加えられたことでも有名ですが、今回の大会からはコースから外れてしまいました。
全日本トライアスロン宮古島大会は、国内のトップ選手はもちろん、海外のプロ選手が参加するほどの大会です。そのため、応募をすれば誰でも参加できるという訳ではありません。いくつかの条件があります。その1つが過去5年以内に51.5km以上のトライアスロン大会で完走しているということ。この条件を満たしている今大会の応募者数は、定員を1000名も超える2716名でした。出場できる選手は、大会の実行委員会による選考で1600名、残りの100名は抽選によって選ばれました。
1989年生まれ。神奈川県の出身です。学生時代はテニスの選手として活躍していましたが、大学在学中にトライアスロンへ転向。比較的、距離の長いロングディスタンスのレースを中心に活動を行っています。2017年には、「IRONMAN World Championship KONAプロカテゴリー」出場者となりました。これは、日本人男子として6年ぶり、アジア地域でも唯一となる快挙です。全日本トライアスロン宮古島2連覇をはじめ、国内外で優秀な成績を残しています。現在も世界のトッププロトライアスリートを目指し、日々、挑戦を続けている選手です。
1975年生まれで、福島県出身。西京味噌所属のトライアスロン選手で、昨年の大会の総合で準優勝を果たしています。2000年のシドニー五輪、2004年のアテネ五輪で日本代表に選ばれたことでも有名です。2004年までは、トライアスロンチームの「チームテイケイ」に所属して活動していましたが、活動の拠点を地元に移すために退社。現在は、日本トライアスロン連合の強化指定C選手にも選ばれています。
1993年生まれ。両親ともにトライアスロンに取り組んでいたため、トライアスロンが身近なスポーツであり、大学入学をきっかけにトライアスロン部に入部しました。その後、メキメキと腕を上げ、国内アジアカップや日本選手権に出場するなど、ショートディスタンスのエリートへ挑戦。目標であったジャパンランキング入りを果たすなど活躍しました。大学卒業後は、森永製菓に入社。2018年には、佐渡国際トライアスロン大会のロング日本選手権で2位入賞するなど結果を残しつつ、少しずつミドルのレース経験を増やしていき、全日本トライアスロン宮古島大会では、前回大会で3位に輝いています。
1985年生まれで、千葉県千葉市の出身。高校までは競泳に取り組み、インターハイに出場するなど活躍を続け、東海大学のチームトライアスロンボンバーズにてトライアスロンを始めました。卒業後は、稲毛インターに所属し、2007年の日本スプリント選手権で優勝。U23世界選手権では日本代表にも選出されました。2011年からは指導者の道へと進み、現在では、トライアスロンの種目を理論的に指導できる数少ない女性コーチとして活躍しながら、ランニング、スイム、トライアスロンなど様々なイベントで活躍。昨年の全日本トライアスロン宮古島大会で5位に入るなど、現役選手に負けない成績を残しています。
いかがだったでしょうか?全日本トライアスロン宮古島大会の魅力が伝わったと思います。出場できなかったので、トップ選手が活躍する姿を応援に行きたいけれど沖縄なので見に行けないという人も多いはず。昨年の大会は公式サイト上でライブ配信が行われていたので、今回もライブ中継されるかも知れません。上位に入賞した選手がそのまま東京五輪にも出場し、活躍する可能性もあるので、時間がある人はぜひ見てみてくださいね。