当日落ち着いてレースに臨むためにも、事前の準備は非常に大切です。この記事では、トライアスロンのレース前にやっておきたいこと、そして当日のウォーミングアップについてまとめました。
レースの直前には、当日の行動について抜け漏れがないように「書き出す」ことがおすすめです。
トライアスロンのレースは、意外と当日にやるべきことが多いため、大切なことをうっかり忘れてしまうこともあるでしょう。時には準備に手間取ることでウォーミングアップの時間がなくなってしまう可能性もゼロではありません。そこで、「当日やるべきこと」を書き出して、忘れないように対策を行っておきましょう。
具体的に書き出す項目としては、下記のような内容が考えられます。
・当日の持ち物
・当日の起床時間
・移動に関する内容(自宅を出発する時間、バスや電車の時間、到着予定時間など)
・受付時間
・トランジットセット
・ウォーミングアップの時間や内容
・ウェットスーツの着用時間
・スイムスタート会場への到着時間
・レース中の行動(補給など)
人によって必要な項目は異なりますので、まずはレースの資料などを参考にしながら、思いつくままに書き出していくと良いでしょう。何度か繰り返すうちに必要な項目が整理されていくはずです。また、書き出すことによってやるべきことが明確化されますので、ぜひ行っておきましょう。
また、レース中の行動を書いておくと、スタートした後にメモを見返すことで気持ちを落ち着かせることもできます。
続いて、レース当日のウォーミングアップからスタート準備までについて見ていきましょう。
レースの直前にはウォーミングアップを行います。体の準備ができていないままレースに突入すると、しっかりとパフォーマンスを発揮できないばかりか、怪我のリスクも上がってしまいます。たとえ「タイムは気にしない」といったレースの前でも、体をほぐしてレースの開始に備えましょう。
また、ストレッチは筋肉を伸ばしすぎないように注意することが大切。さらに、筋肉が冷えているときにはストレッチを控え、体を温めてからストレッチを行うようにしてください。
具体的なウォーミングアップの方法をご紹介します。
可能であれば、3種目すべてのウォーミングアップをするのが理想的ですが、厳しいこともあります。特にバイクはあらかじめトランジットに預けておくため、レース直前にバイクに乗るのは難しいといえます。このことから、初めからランとスイムのみのウォーミングアップに絞って考えておいても問題ないでしょう。
まず、ランのウォーミングアップは10分から20分程度ジョグを行うことによって体を温めるところから始めましょう。もし、タイムを意識したレースなのであれば、80mから100mの流しを行います。この時、アップ用のシューズを用意しておくのがおすすめです。
スイムのウォーミングアップは、ウェットスーツを着用して入水チェックを行った後にコースを泳ぎます。およそ5分から10分軽く泳ぎますが、ランと同様にタイムを意識する場合には、25m程度を何本かスピードを上げて泳いでおきましょう。
アップをしている最中に、ゴールの位置やブイ、目標物などを確認することも忘れずに行っておいてください。
ランのウォーミングアップが終了したら、スイムの入水チェックの前にウェットスーツを着用することになります。ウェットスーツを着る時には首や肩、ワキなど、ウェットスーツが擦れる部分にはワセリンを塗っておきます。さらに、おすすめなのが足首にもワセリンを塗っておくこと。こうすることによって、素早くウェットスーツを脱ぐことができるようになります。
ウェットスーツを着用したら、入水チェックに向かいます。この時、脱いだ服や靴、IDカードはどうするのか?という疑問を持つかもしれません。同行者がいる場合には預けておきましょう。また、同行者がいない場合には大会事務局で預かってくれることがあるので、そちらを利用するなど臨機応変に対応してください。
ウェットスーツを着用したら、入水チェックを行います。入水チェックでは、スイムのスタート時点で計測センサーが敷いてある場所を通ります。このことにより、アンクルバンドが正常に作動していることをチェックできます。さらにスタート前の最終チェックにもなりますので、一石二鳥というわけです。
いったん入水チェックを行うと、スイムエリアの外に出ることができなくなりますので、しっかりと準備をした上でスタートを待つようにしましょう。
こちらの記事では、トライアスロンのレースに臨む場合に準備しておきたいことについて紹介しました。しっかり準備をするかしないかで、レースの結果にも影響が出てきます。当日落ち着いてレースに挑めるように、事前準備をしっかりと行っておきましょう。