トライアスロンはその名の通り3種目を順番に行うレースです。トライアスロンでは、種目の順番が決まっており、どの大会でも共通した順番で競技が行われています。順番や距離について知っておくことは、トライアスロンの出場において必須なので、正しい順番や順番の理由についてチェックしておきましょう。
3種目の順番は基本的には決まっているため、練習の際もその順番を意識すると効率的です。トライアスロンの順番についてみていきましょう。
トライアスロンの競技は基本的に「スイム」「バイク」「ラン」の順番で行われています。トライアスロンの「トライ」はギリシャ語で数字の3を示し、「アスロン」は競技を意味するものです。それぞれの順番をただこなすのではなく、ペースを考えたうえで走破する計画性も求められます。
実際に走行する距離は、主催者の企画に従って設定されますが、基本的には「ITU」が設定したスイム1.5キロ、バイク4キロ、ラン10キロが一般的です。この設定は「オリンピック・ディスタンス」とも呼ばれています。ただし、一部のローカルルールによって、これらの距離や順番が変わることもあります。
3つの競技以外にも「4つ目の種目」として注目を浴びているのが「トランジション」です。トランジションは、競技と競技の切り替えを表しており、この時間も競技に含まれています。
そのため、トランジションも競技の一部としてスムーズに行うことが必要です。トップアスリートクラスのレベルではアートのようにトランジションをこなす人もいます。
トライアスロンと似た競技に2種目で競う「デュアスロン」と「アクアスロン」があります。「デュアスロン」は主にバイクとランの2種目で、「ラン」「バイク」「ラン」の順番が一般的です。一方「アクアスロン」は、「スイム」「ラン」の順番で2種目を行います。
トライアスロンの3種目の順番は、安全性の高さで決められているというのが通説です。命のリスクの高い順から先に行われ、競技の途中で具合が悪くなった時の選手を考慮しているともいわれています。
ランは万が一途中で具合が悪くなっても転倒する程度ですが、バイクでは他の選手との接触事故、スイムに至っては溺れる恐れがあります。特に長距離になるほどリスクが高くなるため、安全性に考慮された順番であるいえるでしょう。
トライアスロンの3種目の順番に関しては、競技を開催する主催者などの安全面への考慮が関係しているようです。合理的であり、覚えやすいですが、もう少しトライアスロンというスポーツへの思い入れを強くする雑学的な覚え方もあります。
また、トライアスロン競技の順番が人間の成長の過程と同じであるという人もいます。つまり、スイムは赤ちゃんがおなかの中にいる状態、バイクはベビーカー、ランは一人で立って歩きだす状態です。厳密には安全上で決められた順番かもしれませんが、結果的に意味の深いスポーツになったと言えるでしょう。
トライアスロンの種目の順番は、安全面への配慮によって意図的に決められています。一部のローカルルールなどで順番が異なることもありますが、基本的には「スイム」「バイク」「ラン」の順番です。トライアスロンの順番についてさまざまな諸説もありますが、そうした雑学も併せて知っておくとトライアスロンをより深く感じることができるでしょう。