トライアスロンはスイムとバイク、長距離走で順位を競う競技です。トライアスロンでいい成績を残すためには、これらの3つの種目に苦手が無いようにしなければなりません。今回はトライアスロンの中でも長距離を担うバイクのポジションについてまとめました。トライアスロンのタイムがなかなか縮まらないという人は、一度バイクポジションを見直してみましょう。
今までバイクのポジションについては考えてこなかったという人もいるかもしれません。まずバイクポジションを正しくするメリットについて確認しましょう。
バイクのポジションを見直す一番のメリットは、何と言ってもタイムを上げられることでしょう。バイクのポジションが悪いとペダリングの際に力を伝えることができず、パフォーマンスが下がってしまいます。
トライアスロンのバイクポジションは、これというポジションが決まっているわけではありません。目指す速度によってもポジションは変わります。また初心者の場合は乗りやすさを優先してサドルとハンドルの高低差を控えめにすると良いでしょう。慣れてくると、より空気抵抗を減らすために、パワーを発揮できる前傾姿勢が重要になってきます。
バイクポジションが体に合わないと腰痛や肩こりの原因だけでなく、体そのものを痛めてしまいます。バイクに乗る姿勢は、日常的な姿勢ではないため、つまりそれだけ体に負担がかかります。普段よりも疲れやすいと感じる人は、間違ったバイクポジションになっていないか見直してみましょう。
また、人によって体型はさまざまです。自分に合った楽なポジションを探すことが大切です。こまめに微調整して自分に合ったバイクポジションを見つけるとともに、コースによっても変えるようにおすすめします。
トライアスロンのバイクポジションは普段乗るロードバイクのポジションとは違います。トライアスロンに適したバイクポジションを見つけるにはどうすればいいのでしょうか。
トライアスロンの姿勢は前傾姿勢が基本になります。この姿勢は空気抵抗が減るほか、ペダルに体重を乗せやすくなるでしょう。またハンドルバーの真ん中に追加するDHバーは前傾姿勢を取るときに肘を乗せて固定するアイテムです。バイクに体重を預けることができるので、疲労を減らすことができるでしょう。
バイクポジションを決めるには、初めに体に合わせてサドルの高さを設定してから、ハンドル位置を決めましょう。サドルの位置が変わると、その分ハンドルとの距離も変わります。試しに乗ってみて窮屈でないかどうか確認しながら調整しましょう。
トライアスロンの前乗りに欠かすことができないのがDHバーです。前のめりになったときに体重をハンドルだけで支え続けると腰の負担が大きくなります。その際にDHバーに体を預けることで体重を分散し、安定させることが可能です。DHバーはいくつかのメーカーのものが販売されているので、自転車につけたときのポジションも考えて選ぶようにしましょう。
トライアスロンのバイクポジションはすぐに最適なものが見つかるとは限りません。バイクポジションを見つけるときの注意点をまとめました。
多くの人が勘違いしているのが、ベストなバイクポジションなら楽になるというものです。残念ながらバイクポジションはベストな姿勢であっても体に負荷がかかります。そのためベストなポジションを見つけるというよりは、トライアスロンの練習を積む中でベストなポジションに自分の体を慣らしていくと考えた方が良いでしょう。
どうしてもバイクのタイムが上がらない、ポジションがしっくりこないという人はコーチなどプロの指導を受けるという方法もあります。バイクのタイムは効率の良い体の使い方によって圧倒的に変わります。プロの指導やフィッティングも検討しましょう。
トライアスロンという競技を続けるため、より良いタイムを出すためにはバイクポジションが重要となります。また正しいポジションを維持するためには経験と練習が不可欠です。必要であれば専門家に相談してみましょう。