トライアスロンは、3つの種目を完走しなければゴールすることができません。その中でも、第一種目であるスイムは非常に重要です。トライアスロンは、海や湖などで泳ぐオープンウォータースイムなので、慣れていないとトラブルが起こることもあります。体への負担やトラブルを防ぐためにも、ゴーグル選びにはこだわるようにしましょう。
一般的なスイミングであっても、ゴーグルは使用します。そのため、もともと使用しているゴーグルがあるという人が多いでしょう。しかし、トライアスロンのゴーグルは一般的なゴーグルとは異なります。どのような違いがあるのでしょうか。
トライアスロンのスイムとプールの大きな違いは環境です。プールであればコースが区切られています。しかし、海や湖などのオープンウォーターでは、水中の視界が悪く周りにも多くの人がいます。ゴールに向かって真っすぐ泳ぐためには、泳ぎながら自分で方向を修正しなければいけません。そのためトライアスロンのゴーグルは視野が広く設計されています。
トライアスロンのスイムは、人とぶつかる状況も頻発します。また、飛び込みからスタートするレースもあります。そこでゴーグルがずれてしまうと、スイムパートでいきなりつまずいてしまうかもしれません。トライアスロン用のゴーグルはずれにくく、水が入りにくいように作られています。そのため、安心して競技に集中できます。
屋外で泳ぐ場合、天候の条件も影響してきます。晴天の時は太陽の位置関係によってまぶしいことも珍しくあるでしょう。ただまぶしいだけと侮っていると、まぶしさによる疲れや集中力の低下によって事故を招くこともあります。そこでトライアスロンのゴーグルは、ミラータイプやクリアタイプを天候によって使い分けるのが一般的です。
ゴーグルは数多くの種類が販売されています。ここでは、どのようなポイントで選ぶといいのかまとめました。
ゴーグルを選ぶ際、まずはレンズのタイプを決めましょう。大きく分けると、クリアレンズとカラーレンズ、度付きレンズがあります。クリアレンズは視界がいい一方、光を通してしまいます。カラーレンズやミラーレンズには、光を抑えてくれる機能があります。
レンズにはさまざまな加工が施されています。例えば紫外線から目を守るUVカット加工は、おすすめのひとつです。くもり止め加工があるものも販売されていますが、くもり止めアイテムを併用することをおすすめします。
ゴーグルにはデザインがいろいろあり、レンズのサイズにも違いがあります。初心者は大きいサイズのもののほうが、視界が広く泳ぎやすいでしょう。
ゴーグルの中には、レンズのふちにクッションがあるもの、ないものがあります。クッションがあると痛くなりにくいため、初心者向きともいえるでしょう。一方でクッション無しのものは水の抵抗が少なく、速く泳ぐのに適しています。
ゴーグルを使用する時には、くもり止めも併用するようにしましょう。大会中にゴーグルがくもってしまうと、進行方向が見えずに危険です。またくもり止め加工のゴーグルでも、さらにくもりにくくするためにくもり止めを使用することがおすすめです。
ゴーグルは好みのデザインや加工も大切ですが、顔の形によってフィットしやすさなど相性はさまざまです。ゴーグルを購入する場合、できるだけ専門店などでフィット感を確かめてから購入するようにしましょう。海外メーカーのゴーグルが合わない場合は、アジア人の顔に合いやすい日本メーカーのものも試してみてください。
トライアスロンのゴーグルは、大会用と練習用を分けて用意しましょう。初心者の場合、まず練習用を購入してから大会用に適したゴーグルを選ぶようにしてください。トライアスロンのゴーグルはデザイン性が高いものも多く、着用するだけでも気持ちを高めてくれるアイテムです。道具を揃えていくことも楽しみのひとつ。自分のお気に入りを見つけてみましょう。