ロードバイクに乗っていると、さまざまなパーツを交換したくなってくる人もいるかもしれません。その中の一つが「ホイール」と呼ばれるパーツ。そこで、ホイールを交換するときに押さえておきたい基本的なポイントをご紹介。ホイール選びの参考にしてみてください。
ロードバイクのホイール交換にはさまざまなメリットがあります。ここでは、ホイール交換によってどのようなメリットが得られるのかをご紹介します。
ホイールを交換する場合、軽量化が目的という場合が多くあります。ホイールを軽いものにすると漕ぎ始めの力が小さくて済むので、加速がしやすくなるというメリットがあります。そのため、坂道での加速はもちろんのこと、平坦な道でもスピードを出すことができるようになります。
また、ホイールを軽いものにした場合には、坂を登るときにも力が少なくすみます。坂道を登ることを苦手と感じている人や、坂道を登るときにスピードをアップしたいと考えている人には、ホイール交換を検討してみることをおすすめします。
ロードバイクに乗る場合は、デザインにもこだわりたいもの。特にホイールは自転車のパーツの中でも大きいため人目に付く部分です。ホイールは実はメーカーによって独自の形状になっているものもありますので、好みのデザインを探してみるのも楽しいです。
中にはカラーを選択できる商品もありますので、自分好みのロードバイクにしたい、と考えている方は、どのようなデザインのホイールがあるのかを探してみると良いでしょう。
ロードバイクのホイールはさまざまなものが用意されていますので、いざ交換しようと思ったとしてもどの部分に注目すれば良いかわからないという方もいるかもしれません。そこで、ホイール選びの基本的な部分についてご紹介します。
まずホイールの素材を選びましょう。用意されている素材は大きく分けて「アルミ」と「カーボン」の2種類があります。素材は、ロードバイクの走りに大きな影響を与えます。 2種類のうちメジャーなのがアルミ製のホイール。コストパフォーマンスに優れているので手に入れやすく、しかも耐用年数が長い点が特徴です。その反面、カーボン製のホイールは軽量なのが大きな特徴なので、スピードを求めている人におすすめ。
また、ロードバイクのブレーキパットは、ホイールがアルミ製かカーボン製かによって異なるという点にも注意が必要です。
ロードバイクのタイヤは、「クリンチャー」「チューブラー」「チューブレス」の3種類があります。
まず、クリンチャーホイールは、U字の構造担っているタイヤの中にチューブを入れているもの。コの字型になっているリムに空気圧で押し付けることによりタイヤを固定しています。クリンチャーホイールは、タイヤとチューブの組み合わせが自由。さらにチューブがリーズナブルという特徴がありますので、初心者にもおすすめです。
またチューブラーホイールは、筒状のタイヤの中にチューブが縫い込まれているもので、筒状になっているリムにタイヤを固定します。プロなどが競技用として使用していることが多いのがこのタイプです。
最後にチューブレスタイヤですが、これはその名の通りチューブを使っていないタイプのタイヤ。たとえパンクしてしまったとしても急激に空気圧が下がることがないため、転倒の危険性を低くできるというメリットがあります。
一般的には、初心者であればクリンチャータイプ、レースで使用するのであればチューブラータイプのものがおすすめとされていますが、ショップのスタッフと相談しながら決めると良いでしょう。
リムの高さが24mm前後のホイールは、軽く漕ぎ出せるのがポイント。また路面の影響も受けにくいホイールなので、ロングライドにもおすすめ。そのため、初心者の場合には、高くても30mm程度までの高さのホイールを選ぶと良いでしょう。
また、リムの高さが50mm以上のホイールは「ディープリムホイール」と呼ばれます。高速走行に適しているホイールですが、素材がカーボンに限られます。
ホイールがどの幅のタイヤに対応しているかをチェックしておくのも大切です。ロードバイクのタイヤ幅は、「23C」または「25C」が主流となっているため、どちらの幅にも対応できるホイールを選んでおくと良いでしょう。
タイヤの幅によって走りが変わりますが、細めの23Cはより軽量でスピードを求める人におすすめ、25Cの場合は安定感がある走りができるため、段差などがあっても比較的滑らかな走りができるのが特徴です。
ホイールの素材や種類について紹介してきました。ホイールはロードバイクの走りに大きく影響するためじっくりと選びたいものです。自分がどのような乗り方をしたいのかを考えながら、素材や幅、タイヤのタイプなどさまざまな面から考えてみるのも楽しいでしょう。ショップのスタッフなど、詳しい人の話を参考にするのも一つの手です。