2022年9月4日に開催された「佐渡国際トライアスロン大会」の出場レポートをお送りします。さまざまなトラブルに見舞われながらの初・アイアンマン挑戦となりました。
今回の大会では、前日に会場入りしました。予定では8時に出発し、16時には新潟港を出発するフェリーで佐渡島へ!佐渡島へは18時ころ到着する予定となっていましたが…。
ここで問題が発生!
なんと、選手受付は「17時まで」だったことが発覚。これでは受付に間に合わない。どうしようかと悩みましたが大会運営本部に連絡し、到着が受付時間を過ぎてしまうことを伝えました。時間外に受付していただくことを許可いただき、なんとか事なきを得ることができました…。無事に受付を済ませ、大会前日は21時過ぎに就寝。
いよいよ大会当日です!
この日は大会に備えて3時起き。朝ごはんを食べて、4時に出発しました。
トランジットにバイクをセットしようとしたところ、ここでも問題が発生。「ベルがないとレースができない」ということをこの場で知り、急遽購入してバイクにセッティング。その後、最終選手受付を行って、スタート準備に入りました。
レースは6時にスタートしました!まずは、スイム4kmから。今回のスイムの目標は「2時間」と設定しました。コースは2kmの周回でしたが、ここでは「ゆっくり、焦らず」を意識してスタート。
今回のスイムの感想は、「気持ちよく泳げた」に尽きます。とてもきれいな海で、泳ぎながら魚がいることも確認できました。泳ぎ切ってみるとタイムは1時間40分で想定よりも20分早いタイムでしたが、まだ疲れはそれほどでもなく、余裕を持ってバイクに臨めました。
続いて、バイクで190kmを走ります。今回のバイクの目標は「8時間」です。
大きな坂が全部で4つもあるコースですが、最後のランのためにも頑張りすぎずに、足を残した状態で長距離を走りました。
先ほどのスイムが想定よりも早いタイムだった分、バイクのパートも余裕を持って走ることができたのは良かった点です。また、今回は坂が多いコースでしたが、練習の時から「上り坂を頑張らないこと」とひたすら言われ続けてきたことを思い出し、一番軽いギアを使い、無理せずに上ることをとにかく意識しました。
190kmのコースのうち、前半の100kmは楽しく走れたので、このまま続けばゴールできるかも、という希望が見えてきました。がしかし、トラブルはバイク後半に待っていたのです…。
スタート前、エイドにはおにぎりが置いてあるということを聞いていたので、そんなに補給食を持たずにバイクをスタートしたのですが、それが仇となりました。
後半の集団でエイドに到着したこともあって、エイドのおにぎりがなくなっており補給ができないという事態が発生。 前半は1時間ごとに補給食を摂っていたのですが、後半用の補給食がない状態となってしまったために150kmあたりからエネルギー切れを起こしつつありました。
飴や梅などの補給食を摂ったものの、やはりそれだけでは足りず…。
後半はペースダウンしてしまいました。
ちなみに、バイク全体を振り返るとZ坂はそこまできついという印象はあまりなく、3つ目の坂が一番しんどいと感じました。その結果、バイクは8時間6分というタイムに…。
続いてランのパートに入りましたが、フルマラソンを5時間30分で走る必要があります。元気な状態であれば問題ないタイムであるものの、今は4kmのスイムと190kmのバイクで疲れがたまっている状態です。
今回のランは7kmのコースを6周回する、というものでした。
まず1周目はキロ6分台のペースで走れたものの、2周目から失速してしまいました。
エネルギー補給を十分にできていなかったこともあり、足が動かなくなっていきました。固形物を摂っていなかったからなのか、気持ち悪さもあり食事も摂りたくないといった状況に。そこでゼリーや水分補給をしながら歩き、完走に向けて足を進めていきます。
しかし、20kmを過ぎたあたりでとうとう足がストップしてしまいした。
疲労がピークに達したこともあって、少し止まり、ストレッチをして再度スタートしたものの、この時点でキロ8分台の状態。完走はギリギリといったところです。
そして、とうとう30kmの時点で完全に止まってしまい、足が進まなくなったため横になってストレッチをして、座って休憩を取りました。この時点で完走までは残り12km程度。時間はかなり厳しい状態です…。最終関門を突破するためには、ここからキロ6分台で走らなければならないという計算です。
ここからは、伴走してくれたメンバーから力をもらいながら、まずは関門をクリアすることだけを考えて走り出しました。この頃には、沿道で応援をしてくれる人に対してもお礼を言う元気もなく、無言で手をあげるだけで声援にこたえるのが精一杯。
“キツイ”を通り越して“モウロウ”としている中、もう少しで関門、というところまでたどりつきました。しかし、時間が間に合うかどうか…という瀬戸際な状況…。
そして35km関門に到着したものの、一歩間に合わずに通行止めになってしまいました。なんと、関門まで1分足らずで通過できず…。
すごく惜しいっ!あと少しだったのにっ!と思いましたが、これが今の自分の実力。
体は動いていたのに直前でクリアできなかったのは、さすがに涙が止まらなかったですね。
また、大会後は花火が打ち上げられていたのですが、それを見ていると、なんだか長丁場だったレースの様子がフラッシュバックして感傷的に…。
今回参加した佐渡国際トライアスロン大会は、日本3大レースということもあって、本当にすごかったです。コロナ禍で直前まで大会の開催が危ぶまれたので、一時はどうなるかと思いましたが、無事開催されてよかったです。
今回のレースでは100%の力を出し切ったのであきらめがつきましたし、諸々の課題も発見できたので、この経験を糧に来年は絶対に完走するぞ、リベンジだ!という意気込みで、今後もしっかりとトレーニングを続けていきたいと思います。