去る2019年5月26日(日曜日)、私たち会社のトライアスロン部メンバーは、茨城県利根川周辺で開催された「第33回潮来トライアスロン全国大会」に参加してきました。今回は浅井が、初トライアスロンの体験談をブログでまとめています。興味のある方は、ぜひ最後までお付き合いください。
潮来トライアスロン全国大会の距離は、いわゆるオリンピックディスタンス。スイム1.5km、バイク40km、ラン10kmと、総距離51.5kmで行われます。
スイムはオープンウォーター。ただし海ではなく川で行われます。かの有名な利根川で泳ぐことができるのが特徴です。
バイクとランは全体的に平坦なコース。気象条件が悪くなければ、比較的走りやすいコースかも知れません。
ちなみに潮来トライアスロンは、かの「JTUエイジグループトライアスロンランキングポイント対象大会」の一つとして認定されている権威ある大会です。
【第33回潮来トライアスロン全国大会】
会社のトライアスロン部には所属しているものの、実は、本物のトライアスロン大会に参加するのは初めてのこと。スイムもバイクもランも、それぞれ別々で練習はしていたのですが、ぜんぶを通しでやったことはありませんでした。つまり私にとって潮来トライアスロンは、文字通り「ぶつけ本番!!」でした。
しかも川で泳ぐなんて、私には初めての経験。小学校のときに社会で習った利根川で1.5kmも泳ぐことになるなんて、少年時代は想像だにしていませんでした。「本当に自分に完走できるのだろうか…」と、最初はとにかく不安でしたね。
私にとっては初めてのトライアスロン。変なトラウマでトライアスリートの道を断念することにならないよう、まずは無理をせず完走することを第一の目標としました。
そうとは言え、一応自分なりの目標タイムも設定。スイムパートを35分、バイクパートを1時間20分、ランパートを55分と目標設定し、合計3時間切りでのゴールを目指しました。
大会参戦の前日、レース会場近くの旅館にメンバーが集まり、1泊して翌日の大会に備えることに。旅館に到着してから夕食までの時間で、バイクのメンテナンスを行いました。その後、近くのコンビニに行って翌日の朝食の買い出しです。
夕食は焼肉。会社の応援団たちはアルコールも入っているようでしたが、参加メンバーたちは調子に乗るわけにはいきません。なにしろ明日は全員5:00起き。期待と不安の中で焼肉をつついたのち、旅館に戻って12:00には就寝しました。
さて、いよいよ迎えたレース当日。受付が6:30~7:30の間で行われるので、各自、受付に間に合うように車やバイクでスタート地点へと移動しました。
受付を済ませた後は、会社の応援団たちと改めて合流。応援団たちに手荷物を預け、自分の肩やバイクにゼッケン番号のシールを貼りました。トランジットの準備、バイクやランで必要な道具をセッティングし、ほぼ準備完了。
と、この段階で大会運営者から試泳を求められました。オープンウォーターでのスイムになるので、かならず試泳が必要です。
ところが、いざ試泳をしようとしたとき、ゴーグルを車に置き忘れてきたことが発覚!落ち着いて行動をしていたつもりですが、実際にはかなり焦っている自分が居ました…。
ダッシュでゴーグルを持ってきてウェットスーツを着て、改めて試泳。生まれて初めて利根川に入った感想としては、まず水温がちょうど良い感じだったこと。ただ、藻か何かが大量に発生していて、水が緑に濁っていたのが怖かったです。始めは水に顔をつけることすら躊躇されました。
潜ってみても、川が緑で濁っているので、まったく先が見えません。なんだか不安というか、気持ち悪いと言うか…
試泳を終えて陸上に上がり、年代ごとに時間差で始まるスタートを待ちました。ウェットスーツを着たまま待つ間、とても暑かったですね。
いよいよ20代の私のスタートが始まりました。記念すべきトライアスロンデビューです。
スタートの合図とともに、参加者が一斉に泳ぎ始めました。私はなるべく最短ルートで泳ごうとコースを選んだのですが、もちろん周りの参加者も同じ考え。最短ルートには人が集まり、それぞれの選手がぶつかり合いながら前に進んでいる感じです。
前を泳ぐ選手の足で顔を蹴られたり、横を泳ぐ選手からヒジ打ちを食らったりなど…。故意か過失か分からないトライアスロン特有の洗礼を、私もデビュー戦でガッツリと経験しました(笑)。
練習のときは1.5kmを難なく泳ぐのですが、なぜかこの日は、最初の200mで一気に心拍数が上昇。「まずい…、このままだと1.5kmなんて泳げないかも…」と、少し不安になりました。
そんな不安が行動にも現れたようで、体をぶつけてくる選手たちに対して果敢に挑む意欲が低下。当初はベストな位置をキープしていたはずでしたが、やがて徐々にコースアウトしてしまうことに…。
コースアウトをするたびにその場で立ち止まり、コースコーナーの確認。方向を修正し、改めてベストコースに臨んでは追い出される、を繰り返しました…。
余談ですが、何度もコースアウトした私ならではの発見がありました。それは、人がたくさん泳ぐベストコースは川の流れがあるため、水温が低いこと。逆にコースアウトの川の流れは緩いため、水温が高いこと。この発見が、次の大会にどう活かされるのかは分かりません(笑)。
200m時点で心拍数が急上昇した私でしたが、1kmを過ぎたころからは、川でのスイムにもだいぶ慣れてきました。岸に3回ほど上陸してしまいそうになりましたが、なんとかスイムパートを終えてトランジットへ。
ウェットスーツを素早く脱ぎながら、バイク装備への着替え。疲労感は思ったほど強くなく、「これは好タイムが期待できるかも?」なんて思ってしまいました。
6.9kmのコースを6週するバイクパート。最初は軽快にスタートしたものの、なぜか異常な喉の乾きに襲われ、最初の2kmでバイクに積んでいた水の半分を飲んでしまいました。
バイクパートのコースは、おおむね平坦。ただ、カーブが多いためにスピードを出せる場所が決まっているのが難点でした。
3週目に入ったとき、キツいカーブで曲がり切れずに転倒。ケガは大したことがなかったものの、ピンティングペダルで足が外れず、ふくらはぎがつりそうな感覚になり焦りました。
4週目では、さっき私が転倒した同じ場所で、誰かが激しく転倒した模様。その場で治療を受けていました。潮来トライアスロンへの参加を考えている方は、バイクコースのカーブに十分注意してください。
30kmを過ぎた時点から、いよいよ脚に重たい疲労を自覚。33kmペースを維持できない状態になってしまいました。
ややスピードダウンした形で、なんとかバイクパートを終え、最後のランパートに向けてトランジットへ。
ランパートは2.5kmを4週する10kmコース。ランニング用のシューズに履き替えて、すぐに走りだしました。
この時点では、もちろん疲労感はあったのですが、ピークではないという感じもありました。「あと10km走れば終わりだ」という安心感も手伝って、つい調子に乗って周りのペースに合わせてランニング。4:30ペースで走り始めました。
ところが1kmを過ぎたあたりから一気に失速!5:30という超ペースダウンを演じてしまいました(笑)。
ペースダウンの理由は、ちょっと言い訳がましいのですが、暑さです。これは参加していた多くの人が実感していると思います。
当日は5月だというのに、どういう訳か気温30度超えの真夏の暑さ。スイムでは水、バイクでは風に体を冷やしてもらっていたのですが、ランでは体温が上がる一方です。ラン後半では、ペース云々ではなく、もはやエイドに到達すること自体を目標に走っているような感じでした。
何度かエイドで水分補給をしつつヨロヨロと走り続けたのですが、8kmを過ぎた時点で7:00の超スローペースに。気温30度以上の炎天下で10kmを走ることは、本当につらいんだなと、改めて感じました。
何度も歩きたいと思ったのですが、なんとか最後まで頑張って感動のゴール!
と思ったら、ゴール手前で会社のメンバー1人に追い越され、1秒差で負けてしまいました…
最後にダッシュで抜くなんて、ズルいですよ先輩…
けっこう悔しいです(笑)
ゴールした直後は、大会のスタッフさんがホースで全身に水をかけてくれます。周りから見れば、とても不思議な景色だと思うのですが、選手たちにとっては最高の癒しの瞬間。ほてった体に、とても気持ちのいい水浴びでした。
なんだか終始グダグダな初トライアスロンでしたが、走り終えた後は、体も心もスッキリした感覚でしたね。また近いうちに、別の大会に参加してみたいとも思いました。
関係ありませんが、完走後に食べたかき氷が最高に美味しかったです(笑)
こうして、生まれて初めてのトライアスロンを無事に終えた私。宿泊していた旅館に戻ってシャワーだけ借りて、各自帰り支度を済ませて車や電車で帰路につきました。
さて、実際にトライアスロンを経験してみて、自分なりの課題や発見がいくつかありました。
その第一が、オープンウォーターでの練習がもっと必要だと思ったこと。川だろうが海だろうが、動きのある水の中で泳ぐのは、プールで泳ぐのとはずいぶん違うことを改めて実感しました。
第二に、気温30度を超える中でのランに慣れること。気温の高さを顧みず、最初にハイペースでランパートに入ったことは、大きな失敗だったかも知れません。
第三に、大会の後の日焼けがひどかったこと。大会後の5日間は、かなりの日焼けで苦しみました。トライアスリートにはUVケアが必須です(笑)。
第四に、腕や肩のムダ毛を処理していなかったので、ゼッケンシールの跡が汚く残ってしまったこと(笑)。次に参加するときには、除毛クリームや抑毛ローション、脱毛サロンなどの利用を検討します。
以上、第33回潮来トライアスロンの参加体験談でした。
最後までお付き合いいただいて、ありがとうございました!
来年も頑張ります!