ランニングよりも効果的なダイエット法と言われているロードバイクですが、本当にそれほど効果的なのでしょうか。今回は、ロードバイクでダイエットすることにはどんなメリットがあるのか、さらにはダイエットに効果的なロードバイクの乗り方について紹介してきますので、ぜひ参考にしてみてください。
ロードバイクは本当にダイエットに効果的な方法なのでしょうか。ランニングやウォーキングなど、他の運動と比較した科学的な根拠について見ていきましょう。
ダイエットに適した運動かどうかをチェックする一つの方法として、消費カロリーがどの程度かを見ることができます。例えば体重60kgの方の場合、ウォーキング(約3.5km/h程度)において1時間に消費するカロリーを計算するとおよそ176kcalとなります。 ランニング(約8km/h)の場合は1時間で522kcalの消費となり、ロードバイク(20km/h)の場合は、ランニングとほぼ変わらない504kcalの消費となります。このように数字的な観点から見ても、ロードバイクはかなりダイエットに効果的であることが分かります。
消費カロリーの点だけで言うと、若干ランニングの方が効果性があるように見えますが、なぜロードバイクの方がランニングよりもメリットがあると言われているのでしょうか。特に注目したい4つのメリットについて見ていきましょう。
ロッドバイクでのダイエットのメリットとして、ひざなどの関節への負担やダメージが少なくて済むという点を挙げることができます。ジョギングなども効果的なダイエット法として知られていますが、地面に足が付く際の衝撃で膝の関節を痛めてしまったという方も少なくありません。
この点でロードバイクに関しては、足が地面につくことがほとんどないという特徴があるため負担が少なく、ひざなどの関節を痛めにくいのです。特に体重が重く膝を過去に痛めてしまったことのある方は、ロードバイクでのダイエットが効果的でしょう。
ランニングなどのダイエット法は、すぐに体が疲れてしまうことから、なかなか続かないという方が多くいます。しかし、ロードバイクの場合体にかかる負担が少なく、長時間取り組むことができます。無理なく長時間続けることができるため効果も出やすく、ダイエットも成功しやすくなるのです。
ロードバイクでのダイエットは、他の運動に比べてもカロリーの消費の効率が良く、体はあまり疲れていないのに消費カロリーは思った以上の数字になっているということが良くあります。 消費カロリーが多くなるということは、食事制限をあまりしなくてもダイエットが成立するということでもあり、辛い思いをせずとも効率よく痩せていくことができるのです。
ロードバイクでのダイエットの場合、単に痩せるという目的だけでなく、ちょっとした遠出をして気分転換することもできます。痩せるために歯を食いしばって頑張るというだけでは、長く続かないかもしれませんが、楽しむことができるロードバイクの場合は継続していく点でも有利です。
ロードバイクでダイエットを行う場合、どんな乗り方が効果的なのでしょうか。ここでは5つの効果的な乗り方について紹介していきますので、ぜひ実践してみましょう。
ロードバイクに乗る時は、背筋の姿勢に気を配ることが大切です。猫背の姿勢になってしまうと腰に負担がかかり怪我をしてしまうリスクがあるため、背筋を伸ばしてお腹に力を入れることを意識していきましょう。 そうすることで、不必要な怪我のリスクを減らし、脚痩せ効果はもちろんのことお腹の脂肪燃焼にもつなげることができるため、ダイエットの効果性がかなりアップします。
ロードバイクに乗る際は、最低でも30分以上は乗ることを心がけてください。というのも、ダイエットに必要な脂肪燃焼効果が表れてくるのは運動を始めて20分経ってからと言われているため、ロードバイクで信号待ちの時間などを差し引いて最低でも30分は必要となるのです。
ペダルの漕ぎ方に注意することも、ロードバイクでのダイエットに大切な点です。ペダルを漕ぐ際、無意識のうちにかかとや土踏まずを使用していり方を多く見かけますが、これではダイエット効果は半減してしまいます。
正しい漕ぎ方は、足の親指の付け根付近でペダルに力を加えて操作していく方法です。この漕ぎ方を習得することで、自分の体重を効率よくペダルに乗せていくことができ、足やお尻部分の筋肉にもしっかりと働きかけることができるのです。
ロードバイクのギアの調整に関してですが、ダイエット効果を効率良く得たい場合は、軽めのギア設定でケイデンス高めで走るのがおすすめです。ケイデンスというのは1分間に何回ペダルが回転しているかを表す単位のことですが、できるだけ軽いギアでクルクルとたくさんペダルを回転させるのが効果的です。
ロードバイクダイエットを続ける期間は、長ければ長い方が良いというのが答えです。ずっと続けて日課にできるのであればそれに越したことはなく、ダイエット効果だけでなく健康面でも大きく寄与してくれます。 もちろん、ずっとロードバイクでの運動を続けることはできないという方も多くおられると思いますが、目安としては最低でも3週間は続けることを目標にしてください。3週間続けていくと、もしかしたらもっと続けていきたいと思うようになるかもしれず、そうなればさらなる効果を得ることともできます。
有酸素運動となるロードバイクを使用したダイエットに加えて、無酸素運動の筋トレも同時に実施していくのはダイエット効果をさらに上げる点で大いに役立ちます。 特におすすめなのは、太ももやお尻周りの筋肉に刺激を与えるノーマルスクワットや、二の腕・胸筋にアプローチするノーマルプッシュアップ、腹直筋や腹横筋を鍛えることのできるヒップリフトなどです。これらをメニューに加えて、ダイエットの効果を高めていきましょう。
ロードバイクでのダイエットを実践していても、なかなか痩せることができないと嘆いておられる方が時々おられます。これにはいくつかの要因が関係していることがあります。では、ロードバイクでダイエットできなくなってしまう、ありがちな3つの理由について見ていきましょう。
ロードバイクのダイエットは、他のダイエットに比べてカロリー消費が多いので、その分油断して食べ過ぎてしまうということがあるようです。もちろん、食事制限をあまり気にせずに実践できるダイエットではありますが、調子に乗って食べ過ぎてしまうと当然痩せることはできなくなるので注意が必要です。
ロードバイクでのダイエット効果を感じることができないという方によく共通しているのが、"強度が弱い"という点です。もちろん、強度を上げ過ぎると無酸素運動状態となってしまい、長時間ロードバイクに乗ることができなくなってしまいますが、ダイエットを成功させるためにある程度の強度は必要となります。 強度の目安としては、「少しだけ息が上がるかな…」という程度の強さで、これを持続させながらできるだけ長い時間ロードバイクに乗って有酸素運動を継続していくようにしましょう。
ダイエット効果をしっかりと感じるためには、ロードバイクに乗る時間と継続する期間に注目することが大切です。時間に関して言えば、先述したように最低でも1回30分はロードバイクに乗ることが必要となります。定期的にロードバイクに乗っていても、10分程度の短い時間では効果を得ることは難しいでしょう。
次に継続する期間についてですが、これも長く続ければ続けるほど効果を得やすくなります。有酸素運動での効果はじわじわと表われてくるものなので焦らずに長期的なプランを立てて取り組んでいきましょう。 そして頻度に関しても、長期間続けているからと言って週に一度や二度程度の実践では、リフレッシュ効果を得ることはできても、ダイエット効果を得ることは難しくなります。最低でも週に3回以上、可能であれば週5回程度の実践がおすすめです。
ロードバイクは、気分転換やリフレッシュ効果なども感じながら楽しく実践できるダイエット法です。できるだけ長く楽しみ、ダイエットの成果もしっかりと得ることができるよう、正しいロードバイクの乗り方をマスターして、理想の身体に一歩ずつ近づいていきましょう。