競泳水着を正しく着用することで、水着が本来持っている機能を十分に活かすことができます。そのため、競泳水着を正しく着用するところから始めていきましょう。
まずは体が乾いている状態で着ましょう。基本的に競泳水着はフィット感を重視していることも多く、きつめに作られています。そのため、体が濡れている状態で着用しようとしてしまうと、水着が肌に張り付いてしまいスムーズに着用することができません。万が一体が濡れている状態から着替えようと思っている場合には、一度体についた水分をしっかりと拭き取ってから着用してみましょう。そうすることでスムーズに水着を着用しやすくなりますし、また肌が擦れてしまうことも防ぐことが可能になります。
スパッツタイプの場合は特に履くことが難しく、片足をまずは入れて膝下あたりまで上げておきます。その後反対の足も同じように通して上げます。しっかりと膝下に合わせることができたら、その後腰まで上げていきましょう。最後に太ももの部分など、水着がしっかりとフィットしているか、曲がっていないかなどを確認しましょう。
競泳水着は厚めの素材を使用しているものも多いですが、どうしても傷つきやすくなっていることも多いようです。傷がつくことによって劣化しやすくなってしまう可能性もあるため、できるだけ爪を立てないようにそっと履くようにしましょう。どうしても心配な方や、一度傷つけた経験のある方は、専用の手袋も販売されているので使用してみてはいかがでしょうか?価格も安く300円程度で購入することができますし、何より高価な水着を長く大切に使用することができるのでおすすめです。
水着を正しく着用することができたら、いよいよ練習を進めていきましょう。基本的に水泳は水着があれば練習することができます。公営のプールを利用しても良いですし、普段から筋トレなどの目的でスポーツジムに通っている方はジムのプールを利用しても良いでしょう。速く泳ぐためになど考える前にまずはプールに入ってみるというところから始めてください。
トライアスロンでは泳ぎ方について特に指定はありませんので好きな泳ぎ方で良いのですが、基本的にはみなさんクロールを選んでいます。そのため、クロールよりも自身のある泳法があるのであればそちらを選んでも問題ないですが、特に今まであまり水泳を行ってこなかった方などはクロールを選ぶと良いかもしれません。
トライアスロンを行っている方の中で最もネックだと感じるのがスイムです。バイクやランはできると感じてもなかなかスイムを長距離こなすというのは、苦手意識もあるかもしれませんし難しいですよね。ですが、練習を重ねるうちに少しずつ泳げる距離も変わってくるはずですし、もちろんいきなり最初から長距離を泳ぐことのできる人は存在しないので、まずは25m のプールなどから始めて、短い距離で泳ぎ方をマスターしてみましょう。泳ぎ方をマスターすることができたら、少しずつ一度に泳ぐ距離を長くしていき、長距離でもしっかりと泳げるように練習していきましょう。
最終的には決められた距離をできるだけ早く泳ぐことが目標になりますが、最初はタイムも気にせず泳いでみてください。
では、トライアスロンのスイムを練習するためには、水着以外に何が必要なのでしょうか。基本的には水着・スイムキャップ・ゴーグルの3つです。それぞれの役割について確認してみましょう。
公営はもちろんスポーツジムなどでも、プールを利用する際に必ず必要だとされているのがスイムキャップです。忘れてしまうと購入やレンタルなどをしなくては入ることができないということもあるので、必ず持っておきましょう。素材に関しては耐久性のあるメッシュタイプがおすすめで、価格も安く練習するだけと考えたらそこまで高価なキャップでなくても問題ありません。
また、トライアスロンのレースでは、大会側がスイムキャップをあらかじめ用意しており、そちらを被ってレースに挑むためレース用のスイムキャップは必要ありません。
ゴーグルは水の中で目を開ける際の必需品になります。様々な種類のゴーグルが発売されていますが、その中でも競泳用として発売されているゴーグルはゴムパッドが付いていないため、練習で長時間付けていることの多い場合はパッド付きが良いでしょう。顔の形によっても付け心地は変わってくるため、自分に合うゴーグルを実際に店舗などで付けてみてから購入すると良いかもしれません。
また、普段視力が悪くコンタクトレンズや眼鏡を付けている方の場合は、度付きのゴーグルも発売されているので試してみるのも良いかもしれません。本番でも使用することになるので、できるだけ長時間付けていても負担にならないもの、またしっかりと見えるものを選びましょう。
練習をする際に使用すると良いアイテムなどもたくさんあります。ビート板やフィンなどもおすすめなのですが、そちらは必ず必要というわけではありませんし、プールによっては無料で貸し出しを行っていることもあります。そのため、無理に用意せず必要があると感じた場合に購入しましょう。
競泳水着でトライアスロンのスイムの練習を行うことをおすすめしてきました。ですが、実際に本番に着用するのはウェットスーツです。ウェットスーツは競泳水着と異なり普段あまり使用する機会のないものになります。そのため、初めて着用してみると分かるのですが、独特の締め付け感があります。これは、ウェットスーツを着用して泳ぐ際に、水の抵抗をできるだけ少なくしようとしているためで、体にフィットするように作られているからなのです。
ウェットスーツを購入する際に一度試着を行うかとは思いますが、実際に水の中に入ってみると、思いのほか水圧がかかることで胸が圧迫されているように感じたり、呼吸をしにくいと感じることもあります。さらに、肩回りに関しては動かしづらさを感じることもあるようなので、いきなり本番でウェットスーツを着用するのではなく、必ず練習の段階でも何度かウェットスーツを着用しての練習を行うようにしましょう。
今回はトライアスロンのスイムを練習する際におすすめの水着をご紹介させていただきましたが、いかがでしたか?
大事なポイントは
ということです。
ぜひ水着を着用してみなさんもトライアスロンのスイムを得意にしましょう。