昔からあるハンドグリップというトレーニング器具ですが、シンプルで安価ながら確実に効果の出ることで人気です。自宅で使うのはもちろん、オフィスに持ち込んで休憩時間に手軽にトレーニングすることもできます。本格的なトレーニングからストレス解消まで、幅広い用途に活用できますが、たくさんの種類があるため、選ぶのが難しいこともあります。今回は、そんなハンドグリップの上手な選び方について解説しています。
ハンドグリップは、握力を鍛えるのに適した道具として人気です。握力には、物を握る力である「クラッシュ力」、物を挟む力である「ピンチ力」、物を握った状態で保持する力である「ホールド力」などがあります。 また、手首と肘の間にある前腕の筋肉にアプローチするトレーニングも可能です。ポイントは、握力や前腕の筋肉を鍛えることで、さまざまなスポーツのパフォーマンス向上につながることです。さらに、重い買い物袋を持ったり、硬いボトルの蓋を開けたりするなど、日常生活にも役立つのです。
また、意外かもしれませんが、血圧を下げる効果もあります。その原理は、まずハンドグリップを握ることで、血管が圧迫されて血流が悪くなります。 このとき、当然ながら血管が圧迫されているので血圧が上昇します。しかし、ハンドグリップを離して握力を緩めることで、血流が戻り、一酸化窒素が分泌されます。 この一酸化窒素が全身の血管を弛緩させ、拡張させることで、血圧が下がることが報告されています。このように、ハンドグリップには血圧を下げる効果が期待されています。
握力の強化だけでなく、さまざまな効果のあるハンドグリップですが、選び方に失敗すると効果が得られないことがあります。そこで、ここでは自分に合うハンドグリップを選択するためにチェックしておくべきいくつかのポイントを紹介していきます。ぜひ購入の際の参考にしてください。
ハンドグリップの荷重は、約10kgから90kgまでと幅広く、中には100kgを超えるものもあります。さまざまな負荷を選べることでトレーニング効果は高まりますが、合わない荷重の物を選んでしまうとトレーニング効果が薄れることがあるので、注意が必要です。 自分にぴったりの負荷の高さの商品を選ぶためには、目安として自分の握力の70~80%程度を意識して選んでください。自分の握力がどの程度かわからない場合は、女性は20kg程度、男性は40kg程度から始めてみましょう。
標準的なハンドグリップは、V字型のハンドグリップの上に大きな金属製のバネが付いています。バリエーションも豊富で、価格も手ごろなため、初めての人でも気軽に手に入れてトレーニングを始めることができます。 また、複数の負荷でシリーズ化されているものが多いのもポイントです。負荷の強さも豊富で、中には100kgを超えるものもあります。握力が上がると買い足しが必要になるので、事前に収納スペースを確認しておきましょう。 負荷調整用ハンドグリップは、R形状のハンドグリップに金属製の螺旋状のバネが付いています。レギュレーターを回転させることで、荷重を細かく調整することができます。
ボール型のハンドグリップは比較的負荷が少ないので、リハビリ目的やストレス解消のために軽い運動をしたい人におすすめです。形状は、球形と卵形があり、手のひらや指のエクササイズにもぴったりです。 握力を強化したい、指の関節を鍛えたいという方はぜひチェックしてみてください。また、「テレビを見ながら、読書をしながらエクササイズをする」のにも適しています。
グリップを選ぶ際の3つ目のポイントは、グリップの素材です。グリップの素材には、「ラバー」「シリコン」「プラスチック」「メタル」の4種類があります。ラバー製のハンドグリップは、ソフトでファンシーなフィット感が特徴です。また、トレーニング中に汗をかいても滑りにくくなっています。 ゴム製のグリップは外気の温度に影響されにくく、冷えすぎたり熱すぎたりしないので、いつでもどこでも作業ができるのが特徴です。ただし、匂いが気になる場合もあるので、実際に店頭で確認してから購入するのがよいでしょう。 シリコングリップの特徴は、ラバーグリップよりもさらに柔らかいこと。そのため、握ったときの感触の良さはピカイチです。また、シリコングリップは種類や色が豊富なので、自分好みのハンドグリップを見つけることができるのも良い点です。 デメリットとしては、シリコンの形状が円形のものが多いため、少し厚みが出やすいことが挙げられます。
プラスチック製のハンドグリップは、手の形に合わせて作られていることが多く、とても握りやすく、100円ショップでも手に入りやすく、耐久性もそこそこあります。ただ、グリップ部分が少し硬いので、強い力で握ると手に食い込んで痛くなることがあります。 金属製の特徴は、硬くてとても丈夫なこと。壊れにくく、長い間使うことができます。また、金属製のグリップは高い強度に耐えられるため、高強度のハンドグリップによく使われています。錆びにくい金属を使用しているので、汗などで錆びる心配もありません。 しかし、金属製のグリップは外気の影響を強く受けます。夏場はグリップが非常に熱くなり、冬場は冷たくなってしまいます。そのため、屋外でのトレーニングには向きませんが、家の中など屋内でのトレーニングであれば問題はありません。
何回トレーニングしたかが一目でわかるカウンターが付いていれば、さらにモチベーションが上がりますし、テレビを見ながら、勉強しながらトレーニングしたりと、数えるのが面倒な場面での使用にも最適です。
ここで、おすすめのハンドグリップをご紹介しましょう。人気のリーズナブルの商品ばかりですので、初めて購入する方には特におすすめです。それぞれの商品の特徴もまとめていますので、目的に合ったハンドグリップを見つけてください。
こちらはスタンダードタイプのハンドグリップで、荷重は約10kgです。負荷が軽いので、リハビリ目的や、もともと握力が低い方に適しています。価格も非常にリーズナブルで、両手を使ったトレーニングをするためには2本用意するのがおすすめです。 グリップ部分はピンクのスケルトンになっていて見た目もかわいいです。無理なく腕や指、手首の筋力アップを図りたい方は、ぜひチェックしてみてください。
このハンドグリップは、プロスポーツ選手も愛用しているスポーツメーカーの商品です。約27kgから165kgまでの幅広い負荷のバリエーションから選ぶことができるので、軽い筋トレから高負荷のハードなトレーニングまで対応できます。 グリップ素材には、航空機にも使用されているアルミニウムを採用し、高い耐久性を実現しています。グリップの表面には細かい凹凸の加工が施されており、滑りにくく、しっかりと握ることができます。
このハンドグリップは、約25kgから70kgまで荷重を調整することができます。このハンドグリップは、家族で共有したい方や、長く使いたい方に適しています。また、複数のハンドグリップを用意する必要がないのも嬉しいポイントです。 素材には高強度のエンジニアリングプラスチックと圧縮バネを使用しており、耐久性に優れています。使用時に気になるギシギシ音がしないので、オフィスなど騒音が気になる場所でも使用できます。
また、仕事の合間にトレーニングをしたい方にも便利です。
セルビートのハンドグリップは、ハンドグリップとしては珍しく、トレーニングした回数を記録するカウンターを搭載しているので、トレーニングした回数やトレーニングの状況が一目瞭然で、計画的にトレーニングを行うことができます。 カウンターは、ハンドル下部のボタンを押しながら回転させることで、ゼロに戻すことができます。さらに、負荷の強さは10kgから60kgまで無段階に調整可能。使用目的や筋肉に合わせて、握力を選択・調整できます。
また、握りやすいR形状で、持ちやすいラパー素材を使用しているので、汗をかいても滑りにくく、快適な持ち心地です。可動域が広いので、クラッシュしたり、つまんだり、握ったりして、本格的なトレーニングができます。
本製品は、2019年10月に発売された最新モデルのハンドグリップです。特徴としては、これまでの筋トレグッズの欠点を克服し、「握る幅」だけでなく、「握る負荷の強さ」も自由に調整できるグリップです。 グリップ幅は60mmから97mmまで調整できるので、本格的なトレーニングはもちろん、手の小さい女性や子どもでも、これ1台で握力や上腕、下腕を効率よく鍛えることができます。
また、高品質なラバーグリップが手のひらや指を保護し、汗をかいても清潔に保てるのがポイントです。さらに2年間のメーカー保証も付いており、安心して購入したい方におすすめです。
メタルグリッパーはステンレス製で、本格的なトレーニングをしたい方に最適です。女性におすすめの約22kgから、スポーツマンレベルの約158kgまで、幅広い負荷に対応しているのが特徴です。グリップには美しいダイヤモンドエッチングパターンが施されており、滑りにくく、握りやすい商品となっています。最も広い部分の幅は約10cmしかないので、手の小さい方でも使いやすいです。
グリップ部分がスケルトンでかわいらしく、握力35kg対応のハンドグリップです。グリップ部分はビニールキャップで覆われていますので、トレーニング時にも滑りにくく、握りやすい構造になっています。
このハンドグリップは、握り方次第で様々なトレーニングに使用することができます。通常の握り方で握力を鍛えたり、親指と各指だけで握って体の各部位を鍛えたりと、様々な使い方ができます。負荷は5~60kgまで調整できるので、自分のレベルやペース、目的に合わせて使うことができます。
また、手首をひねらずに自然に握れる角度で設計されているので、負担が少なく快適にトレーニングを行うことができます。トレーニングに汎用性があり、使い勝手の良いハンドグリップをお探しの方におすすめのモデルです。
このHGハンドグリッパーは、アメリカのHEAVY SPORTS社製です。アルミ製のハンドルには滑りにくいチェッカー加工が施されており、スチール製のスプリングは錆びにくいコーティング仕様なのも特徴です。
グリップマスターは、手や指先のトレーニングに最適なツールです。例えば、楽器演奏を仕事にする音楽家にとって、手は楽器の重要な部分です。指の強さ、動き、持久力、協調性、器用さを鍛えることが求められますが、グリップマスターはこうした手指の能力の向上や維持に役立ちます。 グリップマスターは、4つの独立したスプリングとボタンを備えたユニークな構造を採用しており、非常に効果的なトレーニングツールとなっています。
指が独立しているので、鍛えたい指だけを集中的にトレーニングすることができ、このハンドグリップで各指、手全体、手首、前腕部のトータルなトレーニングが可能です。また、ポケットサイズで、耐久性の高い構造になっているのも利点です。
かわいい卵型のシリコン製ハンドグリップ。手のひら全体で握って握力を鍛えるだけでなく、指の間に挟んで関節運動をするなど、アイデア次第でさまざまなエクササイズが可能です。 サイズはL、S、XSの3種類で、自分の手の大きさに合わせて選ぶことができます。
また各サイズともソフト、ミディアム、ハードの3個セットになっているので、自分のトレーニングに合わせて選べて便利です。
このハンドグリップは11ポンド(5kg)から132ポンド(60kg)まで調整できるので、初心者から中級者まで幅広くお使いいただけます。負荷の調整はスクリューキャップで簡単に行うことができます。
負荷を選ぶことができるリング状のハンドグリップ。握る力だけでなく、引く力、つまむ力、広げる力などを鍛えることができます。スプリングを使用していないので、ギシギシ音がせず、夜間でも心配せずにトレーニングが可能です。 素材には医療用のシリコンゴムを使用しているので、ゴム臭さがありません。使い続けて汚れた場合は、中性洗剤で洗うことで清潔に保つことができます。パステルカラーなので、インテリアにも馴染みやすくなっています。
約10kgから40kgまで荷重を変えることができる荷重調整式ハンドグリップです。ダイヤルで簡単に荷重を調整できるので、初めての方にもおすすめです。 リハビリだけでなくトレーニングなど幅広い用途に使用できるので、複数人で共有することも可能です。
本体の重さも軽いので、持ち歩いて外出先でも使用できます。仕事の合間を縫って握力を鍛えるのにも最適です。
ここまで、ハンドグリップについて説明してきましたが、いかがでしたでしょうか。ハンドグリップは、握力を鍛えるのに最適なトレーニング器具です。握り方を変えることで、様々な筋肉を鍛えることができます。握力には「クラッシュ力」「ピンチ力」「ホールド力」の3種類がありますが、握力を強化するためには、主にクラッシュ力を効率よく鍛えることが大切です。今回紹介したハンドグリップを使い、継続的に練習することで、効率的に握力を鍛えることができます。