メディシンボールとは筋トレや体幹トレーニングなどに使われるトレーニング器具のことです。トレーニングに取り入れることで効果的に負荷をかけることができ、瞬発力をアップする効果も期待できます。今回は、ゴルフや野球のフォーム改善にも使われている「メディシンボール」の選び方とおすすめ商品をご紹介します。
メディシンボールとは、体幹トレーニングや筋トレ、ダイエットなどに用いられるトレーニング器具です。ウエイトボールとも呼ばれており、ゴルフや野球などのフォーム改善などにも使用されています。 市販のメディシンボールは1kg程度の軽量なものから重量が展開されているので、ご自身の筋肉量や使用する目的に合わせて選ぶことができます。 大きさはバスケットボールと同じ程度で、「はさむ・左右に動かす・投げる・支える」といった動作を組み合わせて身体に負荷を掛けながらトレーニングをすることができます。
メディシンボールは持久力や体幹、瞬発力の向上にアプローチできるトレーニング器具です。しかし、たくさんの商品が販売されているので、どのような基準で選べば良いのか分からないという方は多いのではないでしょうか。まずはメディシンボールを選ぶ際にチェックしたいポイントを解説していきます。
メディシンボールは大きく分けて「ハードタイプ」と「ソフトタイプ」の二種類があります。それぞれの特徴は以下の通りです。 【ハードタイプ】 ハードタイプのメディシンボールは表面が硬く、ゴムや革素材が使われています。負荷を掛けるトレーニングに適しており、ソフトタイプと比べて小さめであることが多いです。また、表面に凹凸加工を施してあるものを選ぶと汗をかいていても滑りにくく、トレーニングに集中することができます。 【ソフトタイプ】 ソフトタイプのメディシンボールは表面が柔らかく、PVCや布などの柔らかな素材が使われています。ハードタイプと比べて低負荷なのが特徴で、投げるトレーニングにも適しています。また、体に当たっても痛くないので、トレーニング初心者の方やリハビリ中の方におすすめです。
メディシンボールの重さは1~10kgが主流です。筋肉量やトレーニング内容にもよりますが、一般女性は2~3kg、一般男性は4~6kg程度を目安に選ぶのがおすすめです。 メディシンボールの重さを選ぶ際に注意したいのは、重量が増すほどトレーニングの効果を得られる訳ではないということです。重すぎるボールを使用すると腰などに負担が掛かるだけでなく、フォームの崩れにつながるので注意が必要です。 その一方で軽すぎても求めているトレーニングができないので、無理なく使用できる重量であるかを基準に選ぶようにしましょう。
メディシンボールの大きさはトレーニングのしやすさに影響をもたらします。市販のメディシンボールは、ハードタイプが小さめでソフトタイプが大きめという傾向があるものの、トレーニング内容に合わせて大きさを決めるのが望ましいです。 例えば片手を使うトレーニングが多い場合は直径20cm以下の大きさが扱いやすくておすすめです。対して両手でしっかり受け止めたい場合は25cm程度のメディシンボールを選ぶと効果的です。また、運動するスペースが限られている場合は、コンパクトなサイズのメディシンボールを選ぶと良いでしょう。
メディシンボールはグリップ付きで持ちやすい商品も販売されています。グリップを握ることでボールが手から離れにくくなり、汗などで滑る心配がありません。 グリップ付きのメディシンボールはダンベルのように使ったり、両腕に負荷を掛けるトレーニングがしやすくなります。グリップの数は商品によって異なるので、トレーニング内容に合わせて選びましょう。 また、商品数としては少ないものの、ボールにロープが付いたメディシンボールもあります。遠心力を使ったトレーニングをしたい方はぜひチェックしてみてください。
メディシンボールの選び方をチェックしたところで、ここからはメディシンボールのおすすめ商品をご紹介します。タイプ別に12商品ピックアップしているので、購入を検討している方は参考にしてみてください。
LINDSPORTSのソフトメディシンボールは、投げるトレーニングにおすすめなソフトタイプのメディシンボールです。柔軟性の高い合成皮革(PU)素材のカバーの中には、緩衝材と綿素材が入っています。 サイズは約35cmと大きめでありながら1kgと軽量なので扱いやすいのが特徴です。他にも2kg、3kg、4kg、5kg、10kgと展開されているので、用途に合わせて選びましょう。
ボディメーカー(BODYMAKER)のメディシンボールMBGは運動初級者~中級者に適したソフトタイプのメディシンボールです。表面の刃滑り止め効果があるラバー素材が使われているので、しっかりと掴むことができます。 サイズは直径約17cm、重量3kgで女性でも扱いやすいです。
腹部にボールを打ち当てるトレーニングやゴルフのスイング練習など様々なトレーニングに使用できます。
PURE RISE(ピュアライズ)のメディシンボールは、ゴム(ラバー)製で滑りにくく、腹筋や背筋など基本の筋トレに適したベーシックなメディシンボールです。 サイズは直径23cmで重量は4kg、適度な硬さがあるので、メディシンボールに片手を置いて腕立て伏せをすることもできます。
1kg・2kg・3kg・4kg・5kg展開となっており、重くなるにつれて硬さが増すので、目的に合わせて選びましょう。
Amazonベーシックから販売されているメディシンボールは、体幹トレーニングや筋トレに使いやすいベーシックなメディシンボールです。表面が頑丈なゴムで作られており、グリップ力や耐久性が優れています。 直径19.3cmで比較的小ぶりなサイズ感となっています。
重量は1.8kg(4ポンド)、床や壁などの硬い面に当てるとバウンドして跳ね返るのも特徴です。
Soomloom(スームルーム)のラバー製メディシンボールは、柔らかい地面に叩き込むとバウンドするハードタイプのメディシンボールです。上質な天然ゴム製で耐久性が高く、表面にはざらつき感のあるPU素材を使うことでグリップ力を高めています。 直径23cmで重量は5kg、筋トレ、コアトレーニング、バランストレーニングなど幅広いトレーニングに活用できます。
他にも2kg、3kg、4kg、6kg、7kg、8kg、9kg、10kgと展開されているので、目的に合わせて選びましょう。
FIELDOOR(フィールドア)のソフトメディシンボールはPVCと砂で作られています。中には空気が充填されており、柔らかいので幅広い年代の方にとって扱いやすいと言えるでしょう。 重量は1kg、本体サイズは直径12cmと片手に乗せやすいサイズです。足の上などに落としても痛くないので、お子様とのトレーニングに使いたい方や筋力に自信がない方におすすめです。
Fungoalのソフトメディシンボールは表面素材にPVC素材を採用し、ボールの中心に砂鉄が入っているのが特徴です。砂鉄のまわりにはPPコットンが詰め込まれており、衝撃を和らげてくれます。 本体サイズは直径35cmと大きめで、重量は3kgです。表面が柔らかく、変形しにくい性質を持つので、体全体を使って投げるトレーニングに適しています。
ペアでパスをするのはもちろん、一人であれば壁面に当てるのもおすすめです。
マーシャルワールド(MARTIAL WORLD)のメディシンボールはダブルグリップタイプなので、ボールが汗などで滑りにくいのが特徴です。本体に硬質ラバー素材が使われており、強度も優れています。 サイズは直径23cmで重量は3kg、両サイドのグリップを握れるので座位や立位など様々な体勢をとりやすいのがメリットです。
筋トレや体幹トレーニングなど幅広い用途に使える商品です。
Everlast(エバーラスト)のメディシンボールは日々のトレーニングに取り入れやすいベーシックなメディシンボールです。ゴム素材で作られているので耐久性が高く、扱いやすいのが特徴です。 重さは12ポンドですが、他にも4、8、10、12、15ポンドが展開されています。トレーニング内容や筋肉量に合わせて重量間の移行を行うのもおすすめです。
Dynamaxのメディシンボールはテキサス州オースティンで手作りされているソフトタイプのメディシンボールです。高耐久ビニール構造で衝撃を吸収するため、安定してトレーニングができます。 サイズは14インチ、人間工学に基づいたデザインとコア構造でケガのリスクも軽減します。
価格は高めですが、耐久性を重視する方におすすめの商品です。
HATAS(秦運動具工業)のソフトメディシングリップボールは、PVCと砂で構成されており、大きめのグリップがひとつ付いているのが特徴です。 本体サイズは直径15cmで重さ2kg、比較的コンパクトなサイズ感なので狭いスペースでも使いやすいです。グリップに手を通して回転させたり、足先を入れての上下運動をするなど様々なトレーニングに活用することができます。
NISHI(ニシ・スポーツ)のスウィングメディシンボールは、ゴム製のメディシンボールにロープがついているのが特徴です。ロープを利用して肩関節や体幹のスウィングドリルや回旋ドリルなどのトレーニングをすることができます。 重量は2kgで本体サイズは直径20㎝、ロープ部分にはひも抜け防止ストッパーゴムがついているので安心です。
ボール状のメディシンボールではトレーニング内容が限られてしまうと感じている方におすすめです。
メディシンボールは、持つ・投げる・ひねるなどの動きで体幹や筋肉を鍛える効果が期待できるアイテムです。全身の筋力を向上したり、体幹の強化に効果的というイメージが強いですが、その他にも幅広いトレーニングに使用できます。実際に使われていることの多いトレーニング方法をご紹介します。
腹筋や背筋運動、腕立て伏せなどの基本の筋力トレーニングにメディシンボールをプラスすることでより効果的に体を鍛えることができます。メディシンボールの重さを利用して負荷を加えることができ、一般的なトレーニングでは刺激しにくいインナーマッスルにアプローチすることが可能です。 また、瞬発力を高めたいのであればメディシンボールを両手で持ったままジャンプスクワットをするのがおすすめです。メディシンボールを掴んで維持するだけでも腕や足のトレーニングになり、ボールの動かし方によって筋肉がつく場所が変わるので、重点的に鍛えたい部分を意識しながら行いましょう。
「メディシンボール投げ」は、ゴルフのフォーム改善に効果的です。両手でメディシンボールをつかみ、ゴルフと同じフォームでスイングしましょう。この時、正しいフォームでボールがまっすぐ飛んでいくように行うのがポイントです。 また、一人でスイング練習を行いたいのであれば、壁当てができるソフトタイプのメディシンボールがおすすめです。繰り返し行うことで体幹が鍛えられ、スイングスピードの向上も期待できます。
バッティングの素振り練習をしたいのであれば、メディシンボールで「サイドパス」をするのがおすすめです。サイドパスはメディシンボールを持って、そのまま反動をつけて投げるトレーニングです。普段の練習にサイドパスを取り入れることでバットに球が当たった時の爆発力を高めることができます。 サイドパスを行う時はサイドのねじりを意識しつつ、正しいスイングフォームを意識しながら行いましょう。スイング力の向上が目的であれば、ボールを持ったまま体をツイストさせる動きを繰り返すと効果的です。
今回はメディシンボールの特徴と選び方、おすすめ商品をご紹介しましたが、いかがでしたか。メディシンボールにはハードタイプとソフトタイプがあり、筋トレや体幹トレーニング、ゴルフや野球のフォーム改善などに使われています。 メディシンボールは重量を選べるボールですが、ダンベルと比較すると安全に使うことができ、立つ・座る・寝るという様々な体勢で使えるので、リハビリを目的とするトレーニングにも適しています。 記事の中ではメディシンボールのおすすめ商品をご紹介しました。これから日々のトレーニングにメディシンボールを取り入れたいと考えている方は、ぜひチェックしてみてください。